レンタルパレットを支えるRFID
物流におけるレンタルパレットの迷子化を阻止する「RFID(Radio Frequency Identification)」についてのお話しです。
皆様、過去の記事で物流標準化をテーマにレンタルパレットを取り上げたのは、ご覧いただいておりますでしょうか。いま、日本国内の物流においてパレットの標準化が進んでいます。そのレンタルパレットを支えるRFIDについてお話しします。
【過去の記事】日本物流業界の2022年、規格統一に向けて一歩前進
https://ecnomikata.com/blog/37303/
RFIDは、正式には「Radio Frequency Identification」といいまして、パレットに個別の認識タグを付けて追跡を可能にしたものです。レンタルパレットの凄さは、使用するたびに返却するのではなく複数拠点に渡って使い回しが可能となり、使用者の物流コストを引き下げながら温室効果ガスを削減できる点にあります。RFIDがなければ、レンタルしたパレットがやがて行方不明…ということになりかねません。所有者のわからないパレットが堆積し、もう一方ではパレットを仕入れ続けるという、アンチエコ物流とでも呼ぶべきソリューションが構築されてしまうのです。
貨物は、ある拠点から仕向地へ送って終わりではありません。製造工場から卸会社の物流センターへ、更にデポへ送ってそこから小売店へと複数の拠点を跨ぐのが常です。これだけの工程を経ていれば、行方不明となるパレットが出てくるのは自然なことです。持続可能な産業を求められる現代において、こうしたスキームは忌むべきものと言ってよいでしょう。物流におけるレンタルパレットとそれを支えるRFIDは、今後も活躍していくことでしょう。
近年はパレットを通して得られた貨物の移動データを駆使して、物流DX、サプライチェーンの改革も行われるようになりました。これからもパレットを通じた技術革新に期待ですね。
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