Amazon出店の初期費用を完全解説!個人事業主・法人で費用は違う?パート①

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株式会社Cyber-records

完全解説!Amazon出店の初期費用

ECサイト運営を考えている方の中には、三大モールのひとつであるAmazonを出店先として検討している方も多いのではないでしょうか。

「ECサイト運営をしたことがなくても出展できるの?」
「初期費用ってどのくらい?」
「Amazonと他社を比べるとどのくらい違うの?」

本記事ではAmazon出店の初期費用について解説します。
また、初期費用を抑える方法や個人事業主・法人の費用の違いについてなども紹介します。

Amazon出店の初期費用

AmazonでのECサイト運営は無料では利用できません。出店する場合は費用がかかります。
また、大口出品・小口出品といった出品プランによって料金も変わるため、最適なプランを選択しましょう。

Amazon出店の主な料金は以下の通りです。

・出店に関する基本料金
・販売に関する手数料
・その他の料金

それぞれ解説します。

出店に関する基本料金

出店に関する基本料金

Amazon出店の初期費用は出品プランにより異なります。

小口出品の場合、商品単位の出品になります。ECサイト運営・Amazonでの出店が初めての方におすすめのプランです。
大口出品の場合は月額4,900円です。ECサイト運営の経験があり、大口出品できる見込みがある方におすすめのプランです。

Amazon基本料金:https://sell.amazon.co.jp/pricing?ref_=sdjp_pricing_n&_fsi=0GpMquh9&_fsi=0GpMquh9#selling-plans

その他の料金

基本料金や手数料以外にも以下の料金が発生します。
プランごとに変動する場合もあるため、出店する前に必ず料金を確認しましょう。

◎基本成約料
大口出品の場合、基本成約料はかかりません。
小口出品の場合は商品が1点売れるごとに100円の手数料が発生します。

◎配送料
配送料は商品を自社で発送するか、Amazonに発送をお任せするフルフィルメント(FBA)を利用するかによって配送料が変わります。

自社発送の場合、小口出品は全ての商品に対してAmazonが設定した配送料を適用します。
大口出品は一部のカテゴリーを除き独自の配送料が設定可能です。

一方でフルフィルメント(FBA)は商品を発送するサイズや最大寸法、重量によって配送料が変わります。
商品の価格が1,000円を超えた場合でも配送料は変わるので、フルフィルメントを利用する前に確認しましょう。
Amazon配送料:https://sell.amazon.co.jp/pricing?ref_=sdjp_pricing_n&_fsi=0GpMquh9&_fsi=0GpMquh9#fulfillment-fees

大口?小口?Amazon出店の初期費用を考慮した選び方

大口?小口?Amazon出店の初期費用を考慮した選び方

Amazon出店を検討してはいるものの、なるべく初期費用を抑えたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
Amazon出店で初期費用を考慮した場合の、大口出品・小口出品の選び方を紹介します。

・月50個以上を販売予定であれば大口出品にする
・月の固定費を抑えたいなら小口出品にする

それぞれ解説します。

月50個以上を販売予定であれば大口出品にする

出品する商品が月50個以上と決まっている場合は大口出品のプランを選びましょう。

大口出品は、商品数に関わらず毎月4,900円(税抜)と販売手数料がかかりますが、基本成約料は無料です。商品がいくら売れても基本料金と販売手数料以外かかりません。
小口出品は月額登録料は無料ですが、商品が売れると1点につき100円の基本成約料がかかります。
仮に商品が50個売れた場合、基本成約料が5,000円かかる計算になるため、大口出品よりも費用が高くなります。

既に他のECモールでも実績のある事業者や売る商品が決まっている場合は大口出品を選ぶようにしましょう。

月の固定費を抑えたいなら小口出品にする

月の固定費を抑えたい方は小口出品のプランを選びましょう。
小口出品は基本成約料が1点につき100円かかりますが、月額登録料は無料です。
月に販売する消費が49個以下、販売する商品が少ない場合は小口出品の方が固定費を抑えられます。

ECモール運用・Amazon出店が初めての方は、お試しとして月額登録料のかからない小口出品プランの選択がおすすめします。

初期費用と一緒に確認したい!法人のAmazon出店方法

初期費用と一緒に確認したい!法人のAmazon出店方法

Amazonで出店する場合、アカウントを作成しますが、法人・個人事業主どちらも作成が可能です。

ここでは法人の出店方法と初期費用について解説します。

法人出店の手続きと費用

法人で出店する場合の手順は以下の通りです。

①プランを選択する
②アカウントを作成する
③出品者・法人情報などを入力する
④商品を出品する

それぞれ解説します。

プランを選択する

プランを選択する

Amazon出店をする前にプランを決めておきましょう。

プランには以下の4点があります。

・小口出品で自社発送
・大口出品で自社発送
・小口出品でフルフィルメント(FBA)
・大口出品でフルフィルメント(FBA)

プランによって利用料が変わってくるので、出店前のプラン選択が重要です。

また、法人で商品の販売数が多い場合はフルフィルメント(FBA)を利用すると便利です。
自社にピッタリなプランを選択しましょう。

アカウントを作成する

Amazonにて出店する場合は、一般的なアカウントではなく出品専用のアカウントを作成する必要があります。
必要な情報は以下の項目です。

・事業所の所在地・事業区分
・法人名
・法人番号
・登記簿上法人名
・店舗名
・個人情報(国籍・氏名・生年月日・住所・電話番号・メールアドレス)
・クレジットカード情報

情報が入力できたら必要書類のデータをアップロードします。

・有効期限内の顔写真付き身分証明書 
(パスポート・運転免許証 ※マイナンバーカードは審査に使用できません)

・過去180日以内に発行された各種取引証明書
(クレジットカードの利用証明書・インターネットバンキング取引明細・預金通帳 のうちのどれかひとつ)

アカウント登録後、審査は3営業日で終了します。
どれかひとつでも入力が漏れていたり、書類に不備があった場合審査に通らないので登録前に準備をしましょう。

出品者・法人情報などを入力する

アカウント登録後、出品者・法人情報などを入力します。主に以下の項目です。

・特定商取引法など法令に基づく表示のための設定
(販売事業者名・住所・運営責任者・店舗名・電話番号)

・支払い方法の設定
(銀行口座・クレジットカード情報・支払い方法の設定)

・配送・返品の設定
(配送先住所・配送設定・日時の設定)

販売する商品によっては認可番号の届出が必要な場合もあります。
医薬品を扱う際は医薬品販売業許可証、アルコール類を扱う際は酒類小売業許可証の許可番号や届出番号の登録が必要です。

商品を出品する

出品者情報の入力が終わったらいよいよ商品の出品です。
登録方法は以下の2種類です。

・型番商品
商品名や型番を使用して登録を行います。他社が既に販売している商品を取り扱う場合は相乗り出品になり、商品ページを新規で作成する必要はありません。

・オリジナル商品
独自に制作・作成した商品を販売する場合は、商品の申請が必要です。申請にはJANコードや商品名、商品の写真・説明文を入力する必要があります。

出店方法については、以下の記事も参考になります。
サイバーレコードBlog:https://www.cyber-records.co.jp/blog/amazon-corporate-sale/

法人と個人事業主の費用の違い

法人と個人事業主の費用の違い

法人と個人事業主どちらもAmazonにて出店が可能です。同じプランを利用できるため、費用に違いはありません。

なお、Amazonフルフィルメント(FBA)を利用すると、業務に集中できる分費用もかかります。自社に合ったプランを選ぶようにしましょう。


著者

株式会社Cyber-records

2008年にGLOBAL EC COMPANY(GEC)として創業し、以来、ECビジネスの啓蒙者として、運営代行、コンサルティング、ブランディングなどに従事。モールおよびマーケットプレイスのEC支援サービスの提供に加え、ふるさと納税事業や越境ECの支援も行う。

https://www.cyber-records.co.jp/
https://www.cyber-records.co.jp/amazon-l

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