ECカートシステムについてとカート選定の重要性②
前回はECカートシステムの概要と、導入事例についてご紹介しました。
今回は、EC運営において非常に重要な「カートシステムの選び方」について、失敗しやすいポイントを中心に解説します。
「どのカートを選べばいいのか分からない」と悩む方に向けて、選定時に陥りがちな落とし穴を整理しておきましょう。
■落とし穴① 「何でもできそう」で選ぶ
カート選定時にありがちな失敗が、「汎用性が高そう」「何でもできそう」といった印象だけで選んでしまうことです。
事前に自社のEC運営に必要な機能や施策を整理していないと、導入後に「やりたいことができない」「施策が実施できない」といった問題が発生し、結果としてカートの移管や高額なカスタマイズが必要になるケースもあります。
「すべての業種に対応」「必要な機能を網羅」といった曖昧な表現を用いるサービスもありますが、重要なのは“自社にとって必要な機能”が揃っているかどうかです。
たとえば、クーポン発行やポイント配布、会員ランク制度などの販促機能は、カートによって対応状況が異なります。中長期的なEC戦略を見据えたうえで、必要な機能が具体的に備わっているかを確認しましょう。
■落とし穴② カートの機能面のみで選ぶ
カートの機能面だけに注目して選定するのも、よくあるミスの一つです。
ECサイトの運用では、管理画面の使いやすさや更新のしやすさが日々の業務効率に直結します。
特に運用フェーズでは、商品登録やキャンペーン設定などの作業が頻繁に発生するため、事前にデモ画面や操作性を確認しておくことが重要です。
■落とし穴③ 既存システムとの連携を考慮せずに選ぶ
最後に、既存の業務システムとの親和性を軽視することも、導入後のトラブルにつながる要因です。
特に会計や在庫管理、受注処理などにかかわる基幹システムと連携する場合、「連携可能」と記載されていても、実際にはデータ形式が異なっていたりして、スムーズに連携できないケースが少なくありません。
このような事態を防ぐには、カート選定の初期段階から社内のIT部門や会計担当者と連携し、具体的な連携方法を確認することが不可欠です。
単に「連携できるか」ではなく、「どのような方法で、どの程度の自動化が可能か」「追加開発や外部ツールが必要か」といった点まで掘り下げて検討しましょう。
■ECカートシステムの選び方と流れについて
ここまで失敗しやすいポイントについて解説してきました。
具体的なカートシステムの選び方やそのフローについては、こちらのホワイトペーパーにまとめております。
https://ecnomikata.com/knowhow/48100/
これまで多くのカートシステムにて事業者様のEC構築・運用を支援してきた弊社が、
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カートシステム選定に悩まれている事業者様は、ぜひご活用ください。