Amazon FBA納品で迷わない!出荷プラン作成から受領確認までを解説
AmazonのFBA納品で迷いやすい「出荷プラン・ラベル・梱包」を、はじめてでも順を追って完了できるよう解説します。
FBAの基本から出荷プラン作成、梱包・ラベル貼付、発送・受領確認まで説明します。
本記事は準備→出荷プラン作成→梱包・ラベル→発送→受領確認の順で、現場で迷いがちな判断点と回避策を整理。「何を・いつ・どの順でやるか」を明確にして進めましょう。
出荷前に必ず確認すること

ここでの整備が納品全体の正確さとスムーズさを左右します。最初に土台を固めることが成功の近道です。
まずはSKU・バーコード・寸法重量・資材をきちんと揃えましょう。
■商品登録とSKUの整備
セラーセントラルに商品を登録し、在庫識別の要であるSKUを自分にとって見分けやすいルールで統一します。後で迷わない命名ルールの統一が混乱を防ぎます。
1.例:ブランド名_商品名_色_サイズ_バリエーション(自分が判別できればOK)
2.具体例:「MyBrand_Tシャツ_赤_M」「MyBrand_靴下_セット3」
3.色やサイズ違いはそれぞれ別SKUに
4.セット商品・マルチパックはSKU名に「セット数」を含める
単品・セット・バリエーションが混在すると箱の中身登録で迷いがちです。
■バーコードの扱いと納品タイプの判断
FNSKUは出品者の在庫を識別するAmazon専用バーコードで、他出品者と混ざらない管理に有効です。自社在庫を混在させたくないならFNSKU運用が安心です。
一方でメーカーバーコード(JAN/EAN)は元のバーコードを流用する方法で、相乗り運用となる可能性があります。価格競争が激しい商品はFNSKU管理を検討しましょう。
納品タイプは「個別商品」か「箱単位」。内容が混ざるなら個別、同一商品を同数で詰めた箱なら箱単位を選びます。セット販売品の追加表示などの例外は必ず確認しましょう。
■寸法・重量の実測と必要資材の準備
外寸(幅×奥行×高さ)と重量は実物で正確に計測し、セラーセントラルの商品情報に登録します。外寸は規定の丸め方に従い、重量は梱包前の本体重量を精度の高い計りで測定。測定値の正確さが料金や受領に直結します。
1.厚手のダンボール箱
2.緩衝材(気泡緩衝材・紙・エアクッション)
3.透明の袋(しっかり封緘できるもの)
4.強力な梱包テープ(OPP・布テープ)
5.ラベル用の用紙(にじみにくくはっきり印字)
6.基本工具(はさみ・カッター・メジャー・はかり)
液体は漏れ防止の二重保護、粉ものはこぼれ防止、鋭利部は先端保護など、商品特性に応じて対策を。温度・湿気に弱い商品は袋入れや個別箱で強度確保し、倉庫での取り扱いに耐える状態に仕上げます。
出荷プラン作成 セラーセントラルでの操作と注意点

セラーセントラルで「どこへ・いくつ・どの箱で」を決め、必要なラベルを発行します。箱とラベルの取り違え防止がスムーズな受領の鍵です。
■出荷先割当と分割納品への備え
Amazonは在庫分散のため複数倉庫に割り当てることがあります。倉庫ごとにカートンラベルが異なるため、箱と納品先の対応を明確に管理しましょう。複数箱前提で余分な資材とラベルを確保しておくと安心です。
1.箱に通し番号を大きく記入(1、2、3…)
2.納品先ごとに色分けラベル(例:青=関東、赤=関西)
3.箱と納品先の対応表を手元で保管
同じSKUが複数箱に分かれる指示もあります。入れ分けのメモを必ず作成し、箱とラベルの取り違えを防止しましょう。
■納品方法の選択と箱ごとの中身登録
出荷プランでは納品タイプ・納品数・箱ごとの中身を順に確定します。箱番号と中身の正確な登録が受領スピードを左右します。
1.納品タイプを選択(個別商品/箱単位)
2.商品ごとの納品数を入力
3.使用箱数と各箱に入れるSKU・数量を登録
登録内容は箱詰め時に照合し、数量ズレをゼロに。箱番号を大きく記入して控えを残すと、後の確認が楽になります。
■ラベル枚数の把握と配送方法の検討
必要ラベルは主に商品ラベル(FNSKU)とカートンラベル(箱ラベル)。商品ラベルは1点につき1枚(メーカーバーコードを使わない場合は必須)、カートンラベルは箱1つにつき2枚を対向面に貼付します。合計必要枚数を数え予備も印刷しておきましょう。
配送方法は追跡可否、破損時の補償、サイズ・重量上限で判断します。配送会社の規定とAmazon受け入れ条件の両方を確認し、箱が大きい・重い場合の扱いにも注意を払いましょう。
梱包とラベル貼付のルール

倉庫で識別・受領されやすい正しい貼付位置と梱包強度を確保します。スキャン性と耐久性の両立がトラブル防止の要です。
■FNSKUの貼り方と既存バーコード対策
FNSKUはスキャンしやすい平らな面に、既存バーコードと干渉しない位置へ。商品説明や注意書きを隠さない配置を徹底します。
貼付の目安:平らな面を選ぶ/継ぎ目や曲面は避ける/端から5mm以上離す/メーカーコードと重ねない。相乗り出品時は混乱回避のため位置選びに注意し、自社在庫を明確に識別できるようにします。
■箱詰めのルールと保護措置
箱詰めは数量一致・保護・強度の3点が柱です。出荷プランの数量と箱内実数の完全一致を最優先に確認しましょう。
1.商品数が出荷プランと完全一致しているか確認
2.十分な緩衝材で保護(角や縁を重点的に)
3.隙間を埋め、箱内で動かないよう固定
4.重量制限を守り、持ち上げやすい重さに調整
5.箱強度が内容物に対して十分か確認
液体は二重梱包、粉状はこぼれ防止、尖った商品は保護カバーなど、商品特性に応じた処置を。倉庫では荷扱いが厳しめと想定し、通常配送より強めの梱包を心掛けます。
■カートンラベルの貼付と印刷品質チェック
カートンラベルは対向する2面に1枚ずつ、側面の上部へ貼付します。バーコードは鮮明印字が必須で、再利用箱は古いラベルを完全に除去または覆いましょう。
必要に応じて透明テープで保護し、印刷不良や貼付ミスによる受領遅延を防止します。読み取りやすさの最終チェックを出荷前に行いましょう。
発送と受領確認 配送管理とトラブル対応

発送手続きから受領確認までを管理し、問題発生時は迅速に動きます。追跡と証拠保全が差異対応の決め手です。管理画面に追跡番号を登録し、状況を継続確認しましょう。
■運送業者への引き渡し準備と書類
出荷前に、手元用の出荷プラン控え、追跡番号入りの配送伝票、箱数と内容物の一覧を準備します。重量・寸法オーバーがないか最終確認し、Amazonの受け入れルールに慣れた業者を選ぶとスムーズです。
■追跡管理と証拠保管の方法
追跡番号は出荷プランに登録し、配送状況を定期的に確認。追跡番号・配送状況のスクリーンショット・出荷プラン番号・箱ごとの内容リスト、発送日時と予定到着日の記録を保管します。高額・多数量は梱包写真の保存も有効です。
■受領差異や破損が発生したときの対応手順
受領完了後に差異や破損があれば、証拠を添えて速やかに申請します。期限内の申告が調査の前提となるため、受領状況は日々確認しましょう。
1.セラーセントラルの「FBA在庫問題」から該当事項を選択
2.出荷プラン番号・SKU・数量を入力
3.梱包写真・配送記録などの証拠を添付
4.申請後は進捗を定期確認し、追加要望に対応
適切な証拠と迅速な報告があれば、多くの場合は適正に調整されます。初動の早さと記録の質が解決を後押しします。
まとめ
準備(SKU整備・バーコード・寸法重量・資材)から出荷プラン作成(箱ごとの中身登録・ラベル枚数)、梱包・貼付(FNSKU・カートンラベル)、発送・受領確認(追跡・差異対応)までを時系列で解説しました。迷ったら手順に戻り、一つずつ確認を行いましょう。
<ご注意>
本記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。Amazonの仕様・ガイドライン・ルール等は予告なく変更される場合があります。最新の情報は、必ず公式サイトやAmazonセラーセントラル等をご確認ください。


