【第二回】中国政府公認越境独自販売サイトの構築方法とタオバオ国際Tモール販売とCモール販売の違い

宮内 秀和

【連載コラム】
中国政府公認越境ビジネスとは?
株式会社グローバル 代表取締役 宮内秀和

第二回目は、「中国政府公認越境販売の独自販売サイトの構築方法とタオバオ国際Tモール販売とCモール販売の違い」を説明していきます。

第一回:中国政府公認越境販売コラムは下記URLよりご覧下さい。
https://www.ecnomikata.com/column/12912/

「タオバオ国際Tモール」と「タオバオCモール」の違い

ご存知の様に「タオバオ国際Tモール」は中国政府公認越境販売が出来るショッピングモールですが、最近日本では、Cモール出店を呼びかけ高額な手数料を取る業者が目立ちます。

しかし、Cモールは無料出店が出来る販売サイトであり、これは中国国内企業のみの出展ツールであるため中国政府公認越境とは違います。

Cモール出店の一番危ない内容は、あくまで中国国内販売サイトの為、海外送金の際に、万が一外貨管理局から摘発を受けた場合、売上金が日本へ送金出来ない可能性がある点です。売れていないサイトの場合は監査が入ることはないですが、売れているサイトの場合は必ず摘発を受けます。

ただ販売会社の目的は、運営管理費が目的のため、中国プロモーションは殆ど行いません。元々売れるサイトではないと言うことです。Cモール出店を持ちかける業者には十分ご注意ください。

~タオバオ国際TモールとCモールの見分け方~

タオバオ国際Tモールは『天猫』と呼びます。
Cモールは『淘宝网』と呼び、元々呼び方が違います。
画像で判別する場合は上記トップ画像で判別できます。

『独自販売サイト』の構築について

『独自販売サイト』の構築について

大手企業様はコンプライアンスが厳しく色々な問題があるかと思いますが、独自サイトでの販売は一番やりやすい環境かと思われますので、下記に独自サイト構築方法を記載していきます。

1:中国越境ライセンス会社との契約
独自サイトを構築するにあたり、中国国内で販売するには越境ライセンスが必要となります。
その為、中国越境ライセンス会社との契約が必要不可欠です。
契約内容は、保税区への荷物預入、税関システムの利用、倉庫管理の利用、決済システムの利用等が含まれています。

2:企業登録
企業登録は税関に海外販売企業の登録が義務付けられています。
必要書類:登記謄本のコピー・登記謄本の中国語翻訳

3:商品登録
商品登録も同じく、税関に商品登録が義務付けられています。
必要項目:商品名・JANコード・成分内容・パッキングサイズ・重量・賞味期限などの中国語翻訳・英文翻訳の2種類

4:決済登録
税関、外貨管理局に登録が義務付けられています。
必要項目:日本の銀行情報(名義・口座番号・siwtコード・銀行住所・銀行電話番号等)の中国語翻訳

5:販売サイト登録(サイト構築は必須)
販売サイトの登録は、越境ライセンス会社が政府へ申請します。

上記5点が基本ベースとなります。

その他に日本側で必要な内容は以下の通りとなります。
1:原産地証明書
2:放射能検査証明書(食品のみ)

以上となります。
そこまで難しくありませんので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

『独自販売サイト』弊社独自の中国国内プロモーション

独自サイトを作ってもエンドユーザーである中国人を引き込むコンテンツがない場合、弊社独自のプロモーションをご用意しております。

・中国政府公認越境モデル販売
現在準備中の販売サイトで最も効果的な販売方法と言えるサイトが『モデル越境販売サイト』です。
どんな仕組みかと説明しますと、今現在中国国内で活躍しておりますモデル達が持つブログフォロワーへ向け販売する方法です。
現在所属モデルは2000名を超えており、ブログフォロワー数を合計すると、なんと1億5千万人のフォロワーが存在します。
このモデル達を駆使し、商品の販売をしていくビジネスモデルで、予算に合わせた内容で販売を可能にしたプロモーションです。

イメージは上記の独自販売サイトでありながら、モデル達が代理店として販売していく方法です。

予算に応じ、代理店のモデル販売店舗数を増やすことも出来きる他、WeChatの公式アカウントでも販売が可能など、様々なオプションが付いています。

また、このシステムの大きな利点は、通常WeChat内で販売した場合、ライバル企業のAlipayでの決済は不可能ですが、WeChat内でAlipayの決済も可能にしている事が最大の武器となります。

WeChat決済も大分利用者が増えましたが、やはり中国国内ではダントツにAlipay決済が普及しており(セキュリティーが強い)、WeChat上で販売をしてもWeChat決済を嫌がるユーザーも多数存在します。その為、WeChat決済とAlipay決済両方が使えるこのシステムは非常に大きな利点を生みます。

エンドユーザーの中国人を引き込むコンテンツが無いお客様にはこの販売方法をお勧め致します。

詳しくは下記までご連絡ください。
info@h-global.net(宮内)


著者

宮内 秀和 (Hidekazu Miyauchi)

株式会社グローバル 代表取締役

1981年3月23日、群馬県生まれ。大学卒業後サラリーマンを経験し、26歳で独立。主にweb制作、運営、システム管理、広告管理の事業を行う。その後事業の柱を増やすべく国内卸事業を手掛けるも、タイミングよく中国バブルと言われる波が来ており、徐々に国際卸業へとシフトしていく。現在、主に中国を中心に越境ビジネスを行い、またそのノウハウを生かし正規の手順に沿った正真正銘の中国越境ビジネスのコンサルティング事業を行っている。

株式会社グローバル:http://h-global.net/