スマホでカンタンキレイに!プロが教える商品撮影のコツ!

川上 博司

こちらの写真もiPhoneで撮影

どんなジャンルでも、ECで商品を販売する際に重要なのが、美しく見栄えのいい写真です。

既製品をそのまま販売するのでしたら、メーカーが提供してくれる、プロが撮影した商品写真がそのまま使える場合もありますが、オリジナルの商品や、他サイトとの差別化や訴求力を高めたい場合、独自で写真を撮影して掲載する必要が出てきます。

ところが、素人がスマホで撮影すると、プロが撮った写真とはなんだか全然違う…っていうことが多いですよね。

予算があればプロに頼めるけど、撮影にかける経費がない…
でも、写真が美しくないと、訴求力はガタ落ち…

そんな、悩めるショップ担当者の方に、ECのミカタで取材撮影を請け負っているプロカメラマンの私が、スマホでもカンタンキレイに撮影できるコツを伝授いたしましょう。

ポイント1
スタイル良く撮影しよう!

スマホで商品撮影をする時にやってしまいがちなのが、カメラアプリを起動して、そのまま商品に近づいて撮影すること。

えっ?何がダメなの??

って?

ムツカシイ理屈は抜きにして、商品からちょっと離れて、その分、画面をピンチ(つまんで拡大)して撮影してみましょう。

ミラーレスや一眼レフの標準セットのズームレンズなら、望遠(アップで撮れるほう)にして撮影してみましょう。

商品の形が、見た目に近く写っていませんか?

左:起動後そのまま撮影した場合
右:ピンチして撮影した場合

これは、カメラアプリを起動してすぐの、広く写る状態では、手前が大きく、奥が小さく、遠近感が強調されるので、モノの形が歪んで写りやすくなるからです。

逆に、望遠(アップで写るほう)で撮影すると、モノの形が見た目に近く写るようになるので、より商品の形や魅力が、客観的に伝わる写真になります。

これは、人物撮影の時も同じです。

ちょっと離れて、ちょっとピンチやズームしてアップで撮影したほうが、スタイル良く写ります。

なので、どんなにかわいくて綺麗なモデルさんで、お近づきになりたくても、プロの写真家は、美しくスタイリッシュに撮影するために、泣く泣く離れたところから望遠レンズで撮影するのです。

ちなみに、望遠レンズで撮影したほうが、背景をぼかしやすくなり、主役を引き立てやすいからという理由もあるのですが。

さぁ、さっそく、近くのコーヒーカップでもペットボトルでもいいですから、ちょっと試してみましょう。

いかがですか?

ちょっと離れて、ちょっとピンチ!

これの撮影のコツを知っているだけで、ビジネスのピンチがチャンスに変わるのです(笑)

キレイな写真撮影のコツはいろいろありますが、まずはここから意識して覚えていきましょう。

次回は、カンタンキレイな色や明るさの調整方法!についてお話ししましょう。

では、次回をお楽しみに~っ!

文責:川上博司


著者

川上 博司 (Hiroshi Kawakami)

大阪芸術大学写真学科卒業後、ジュエリーやアパレルの販売、広報、出版社での映像制作プロデュース、ディレクションを経て、フリーカメラマン、インタビューライターに。
著名人やミュージシャンなどの人物、広告や商品、店舗取材、飲食、自動車、スポーツの国際大会、イベントやライブや舞台撮影、自然風景など、撮影対象は多岐にわたる。
スマートフォンユーザーやカメラ初心者から、プロを目指すカメラマン、ライターへの写真撮影指導もこなす。
さまざまなインタビュー取材経験から得た知識を活かして、コンサルやアドバイザー、カウンセリングなども行なっている。