LINEのデジタル会員証でライト層との接点を〜ネイティブアプリと競合しない理由
実店舗を運営されている企業様などではバーコードが記載された会員証やメンバーカードをデジタルへ移行されているケースが多くあると思います。
自前のスマホアプリを開発したりECサイトのマイページ内にバーコードを表示するなど、その方法はいくつかあると思います。
今回は、ユーザー体験を格段にアップしながら、ライト層といわれるユーザーとの接点獲得に効果的なLINEログインとID連携を活用したLINEのデジタル会員証をご紹介いたします。
LINEのデジタル会員証はメリットがたくさん
LINEのデジタル会員証 (メンバーカード) の仕組みにLINEログインとID連携を組み込むことで下記のようなメリットが期待できます。
・スマホブラウザでマイページを表示する方法とは違い、一度連携してしまえば再ログインする手間がない
・LINE公式アカウントからリッチメニューやメッセージでさまざまな訴求ができる
アプリダウンロード不要!ユーザーの手間を省き、新規顧客をスムーズに獲得
自社開発したアプリなどで会員証を表示する仕組みの場合、店頭レジでユーザーにアプリのダウンロードをしていただかなければなりません。ここが大きなハードルです。
その場で会員登録が必要になる場合は、更にハードルが高くなります。
「後ろに別のお客さんが並んでいる...」「ダウンロードはちょっと面倒だな...」と断られてしまうケースも少なくないのではないでしょうか。
LINEログインを使った会員証の仕組みでは、ユーザーのスマホにはかなりの高確率でLINEのネイティブアプリがすでにインストールされている状態です。よって新規でアプリをダウンロードする必要がありません。ここが大きなポイントです。
具体的に店頭レジでどのようなフローになるかを見てみましょう!
・LINEの認可画面が表示されるので「許可」ボタンを押す
・LINEの情報が入力された状態で登録フォームが表示される
・ユーザーは入力することなく「登録」ボタンを押して会員証バーコードを表示
このようにユーザーはQRコードを読み取った後、最短で2タップで会員証を表示できます。さらにこのフローの中でLINEの友だち追加とID連携までが完了します。
スマホブラウザでマイページを表示する方法とは違い、一度連携してしまえば再ログインする手間がない
一度ID連携が完了すれば、次回からユーザーはレジに設置している新規登録と同じQRコードを読むだけで、シームレスにマイページにあるQRコードが表示できます。
リッチメニューに「会員証」ボタンを設置し、そのボタンをタップすることで自動ログインが走り、会員証を表示することもできます。
スマホのブラウザでマイページを表示させる場合はブラウザのセッションが切れるとID/メールアドレスやパスワードの再入力が必要になりますが、LINEログインを活用したデジタル会員証ではそんなことはありません。
QRコードを読んだり、公式アカウントのリッチメニューに設置したLINEログインボタンをワンタップするだけで会員証(マイページ)を表示させることができます。
そのため、ユーザーにとっても、非常に簡単かつ便利です。
LINE公式アカウントから訴求することができる
LINEデジタル会員証の発行フローの中で、ユーザーの手を煩わすことなく、LINE公式アカウントの友だち追加とLINEのID連携までが完了します。ID連携によって、企業側のDBにはユーザーのLINE IDが入ってきます。
イメージとしてはこのような感じです。
※黒字→元々企業側にある顧客情報
※赤字→LINEログインで連携した顧客個人のLINE ID
LINE IDはLINEログインで必要な固有識別子であると同時に、LINEの世界ではメールアドレスの役割も果たします。
そのため、LINE IDを取得できていれば、ユーザーに個別のLINEメッセージを送ることができるようになります。
まずは店頭レジでLINEログインを使って簡単かつスピーディに会員カードを発行していただき、それを起点にステップ配信で徐々にネイティブアプリのご紹介を配信していくなど様々な使い方ができるでしょう。
これまで取りこぼしていたレジでの新規ユーザーやライト層を中心に、顧客との接点獲得を底上げすることができます。
LINEのデジタル会員証とネイティブアプリは競合しませんか... ?
企業としては、できるだけアプリをダウンロードしてもらいたいというケースもあるかと思います。
ただ、お客様にとって、LINE、アプリのどちらが使い勝手がいいのかを選択していただいた方が、良好なユーザー体験となり、結果として「使っていただける」ことに繋がります。
そういう意味でもどちらか一方に寄せるのではなく、自社のネイティブアプリとLINEのデジタル会員証のそれぞれの強みを活かして共存させる考え方が良いと思います。
LINEのデジタル会員証のメリットはなんと言っても
・その場で手入力する項目を最小限にで少なくできる (実装次第ではパスワード設定も不要)
ということです。そのため店頭レジやイベント会場などで、新規顧客に対して非常にアプローチがしやすいです。
まずは、新規ユーザーとの接点をLINEで獲得しましょう!
その後、LINEのメッセージで商品訴求なども行いながら、ロイヤリティの高いユーザーにはご自宅でゆっくりアプリをダウンロードしていただき便利な機能をたくさん使ってもらいましょう!
ネイティブアプリの苦手な部分である「店頭レジで新規ユーザーに対して瞬時に会員登録まで持っていき、その場でバーコードを表示させる」という部分をLINEが担当するイメージです。
ネイティブアプリ側にもLINEログインを実装すれば、アプリをダウンロードしたあとのログインもボタン一つで実現できます。
デジタル会員証活用事例
ミズノ)個人情報の入力が一切不要!接客時間の短いレジ前やスポーツイベント会場でも仮会員証を5秒で発行!店舗・ECでのお買い物をよりシームレスに
BAKE) 6ヶ月で4万人が登録した BAKEのLINEのデジタル会員証活用。店舗 / EC / アプリ / LINE公式アカウントの登録情報を連携し顧客データを一元化
NOSE SHOP)店舗・EC共通の会員証発行とLINE公式アカウントへの友だち追加・LINEのID連携を、最短30秒で完了!
NOSE SHOP)アコーディア・ゴルフ)友だち数10万人・ID連携率60%を5ヶ月で達成!ゴルフ場のチェックインにLINEデジタル会員証を活用
最後に
「ソーシャルPLUS」はID連携を強みとする、LINEを活用したCRM・ソーシャルログインサービスです。顧客データに基づいたメッセージ配信等、LINEのCRM施策を幅広くサポートしています。
本記事でご紹介したLINEのデジタル会員証はもちろん、LINEログインの導入相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。