はじめまして。売れるネット広告社 インフルエンサーチームの島本悠己と申します。日々、SNSを中心とした施策・提案に携わっている中、流行りの流れは非常に速いと感じています。

時代の変化もあり、今ではSNSはなくてはならないものになっているのではないでしょうか。友人との連絡ツールや情報共有のためだけの手段ではなく、店舗を見つけるためや、探していた商品に出会うなどさまざまな目的があると思います。

そんなSNSの中でも、今回は特に注目されている、「ライブコマース」についてお伝えできればと思います。

ライブコマースとは

ライブコマースは、リアルタイムでの配信を通じて、消費者と配信者、双方がコミュニケーションをとりながら、商品の紹介から購入までができる仕組みです。

テレビショッピングと似たような仕組みですが、ライブコマースにはさまざまなメリット・デメリットがありますので、それぞれ3つお伝えいたします。

ライブコマースのメリット3選

ライブコマースのメリットを今回は3つご紹介します。

① 商品の魅力が伝えられる
写真や文章では本来の魅力がなかなか伝わりづらいことでも、仕草や言葉で伝えることができるので商品の魅力を最大限伝えることができます。また、リアルタイムでの発信は商品の信頼性にも繋がりやすい傾向があります。

② 率直な意見を汲み取れる
消費者の口コミやアンケートは、より良い商品にしていくうえで重宝されていますが、ネット販売での大半は購入後の意見になります。

もちろん購入後の意見は重要ですが、新規獲得を増やしていくうえでは購入前の意見も同様に重要です。ライブコマースではチャットを通じて、気軽に購入前の消費者から質問を受け付けることができるので、商品を改善していくうえで貴重な情報を集めることができます。

ただただ、その場で質問に対して回答を行うのではなく、消費者からの質問を蓄積してPDCAを回していくことが重要です。

③ 認知拡大
インフルエンサーを起用してのライブコマースは、フォロワーにリーチすることができるので、リーチできていなかった層にアプローチをすることができます。

商品のメインターゲットに訴求していくのもそうですが、違ったターゲットも攻めていきたいと思った際に、その属性が多いフォロワーのインフルエンサーで実施することで、どのくらい反応があるのかを見ることができるので、ターゲット選定のテストマーケティングにも最適です。

ライブコマースのデメリット3選

① 配信者のコントロールができない
ライブコマースはリアルで発信できることがメリットではありますが、配信者の力量に左右されるというデメリットもあります。商品理解が乏しい状態で発信をすることで、質問に対して適切な回答ができなければ、商品自体の信頼度の低下やブランドのイメージダウンに繋がることも考えられます。

ですので、配信者の台本作りやさまざまなパターンを事前に想定しておくことなど、実施前の下準備が非常に重要です。

② 導線づくりが必要
商品訴求ができても、商品購入までの導線ができていないと購入までに至らないことがあります。ネット広告で全てに共通している課題点は「離脱」です。オフラインとは違い、インターネットは離脱しやすいという特徴があるため、いかに申込みまでのハードルを下げ、最短・最適な形で購買まで繋げていくのかを考える必要があります。ライブコマースだけでなく、ネット広告全般に言えることでもあります。

➂時間の縛り
ライブコマースの場合、基本アーカイブや後日公開は行わないので、最初から視聴してもらうことが重要です。途中参加では商品自体の魅力も最大限伝わらず、ライブコマースの魅力が活かせません。そのため、決められた配信時間に集客できるよう、カウントダウンや定期的に告知するなど、当日の集客数を増やすための事前の仕込みも重要になってきます。

ライブコマースに最適な商品

ライブコマースで売れやすい商品は、「アパレル」「化粧品」「日用品」といったパッケージや画像だけでは使用感が伝わりづらい商品です。

アパレルでは異なる体型の人が試着することで、視聴者は近しい体型の人と自分を照らし合わせることで具体的なイメージができたり、洗顔であれば、少ない量でも泡立ちが良いなど、その場で効果を伝えることができたりすると購買に繋がりやすい傾向にあります。

また、リアルタイムということを有効活用し、「限定感」を伝えることでお得感や希少性を伝えることができるので、購入金額が高く、検討期間が長い商品にも最適となります。

まとめ

今回はライブコマースの初歩的な部分を解説しました。いまやSNSは認知拡大・新規獲得として、なくてはならない手段であると思います。その中でもライブコマースはアメリカ、中国をはじめ、多くの国で市場として伸びており、今後日本でもライブコマースの市場はさらに伸びていくと予想されています。

今後、インターネット上で認知拡大・新規獲得を伸ばしていくには重要な手段になってくると思いますので、今のうちに理解を深めていくことをお勧めいたします。