【書評】やずやの歴史と、そこにある成功の秘訣「人」「戦略」~受け継がれるもの~

ECのミカタ編集部

 九州の名も無い零細企業から、今では通信販売業界で全国的に認知されるほどになった「やずや」は、いったいどのような経営者が、どのようにして成長させたのでしょうか?
 15年の歴史と共に、「やずや」の“戦略”や“創業当時から守り続けているもの”とはいったいどのようなものなのかを紐解いていく一冊です。

やずやが守り続ける“大切なもの“

 本書では、やずやの歴史とともに、ビジネスをする上で大切な7つの考え方を学ぶことができます。その7つとは、

 ・経営をする上での心得
 ・社員と真剣に向き合うことで生まれる価値
 ・お客様に対する姿勢
 ・業務効率化の仕方
 ・仕事と家庭の両立
 ・最後まで譲ってはいけない企業としての誇り
 ・新しい価値・感動体験を想像するために必要なもの

です。これらがやずやの歴史と、登場人物の人生とともに描かれており、ビジネスにとどまらず、人として生きる上でも“大切にしたい”と思える学びが詰まっているのが特徴です。やずやが愛される理由を感じる一冊です。

「ワクワクドキドキ」やずや式 少数盛栄術」

 本書では一貫して、創業者からやずやの社員にずっと受け継がれてきた、"ワクワクドキドキ、好き、面白い"という考えの大切さ」「お客様・社員を大事にすることが成功に繋がること」また、「 やずやを支えた戦略」が語られています。各章の概要とポイントをご紹介します。

第1章 波乱万丈「やずやの軌跡」
 やずやの社員がどのようにして「社員全員参加型の社員」になったのか、やずやのヒット商品はどのような「発想」「出会い」「戦略」があり生まれたのかといったエピソードを、矢頭宣男さんと矢頭美世子さんの築いた「やずやの歴史」を辿りながら、西野さんの振り返りや考察を交えて、非常にわかりやすく説明されています。

第2章 女性から見た『やずや』の姿
 「ブラブラ社員」という月1回のみ出勤する社員として、やずやで働き始めた山下さんから見た、「やずやの軌跡」や「矢頭宣男さん・矢頭美世子さんの成功を導いた人柄・仕事のしかた」が語られています。より矢頭美世子さんにフォーカスを当てたエピソードや「仕事と家庭の両立」についての話など、女性であり、母親であった山下さんの視点で、1章とは異なる面での、やずやの紆余曲折を知ることが出来る章です。

3章 『やずや』で学んだ成功の法則
 この章では、やずやの経営を大きく支えた「経営計画書」、理想的な組織「放牧社会」がどのような存在であり、いかに重要かを説明すると同時に、矢頭社長が創業当初から大切にし続けた「社員への想い」「生産者の方々への想い」が語られており、「組織としての在り方」や「お客様・社員人」といった〝人の接し方"について学ぶことが出来ます。

4章 お客様の心をつかむ ダイレクトマーケティング
 最終章では、西野さんの考える、「売上増加の原点」「確実に伸びている企業のお客様との接し方」を始め、〝消費者行動の5段階″を踏まえて考える「フル・フィル・メント」の価値や「心を込めた通信販売」の大切さなどが書かれています。今までの章の繋がりが再認識できる構造になっており、その中でも、より実践的で戦略的な部分に焦点を当てて解説されている章です。

 お客様をはじめ、社員や周囲の方など、「人」を大切にすることが、売上アップにも繋がるのだと、改めて理解できる一冊です。ダイレクトマーケティングやフルフィルメントについて学びたい方、お客様の満足度を高めたい、お客様に寄り添った企業にしたいとお考えの方はぜひ読んでみてください。

著者

ECのミカタ編集部

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素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

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