関西にも遂に「宅配ロッカー」登場!再配達問題解決へ

ECのミカタ編集部

今、配送業界およびEC業界でも問題になっているのが、受取人の不在、再配達の問題だ。この問題を解決するために、自宅以外でもコンビニや配送会社の営業所、駅などで荷物を受け取れるよう、窓口が広がりつつある。この動きはこれまで関東が中心だったが、関西にも施策が実施され始めた。複数の宅配事業者が共同で利用できるもので、既に関東の主要な駅には設置が始まっていたが、関西の駅構内では初めての設置となる。

「荷物が受け取れない」という“モヤモヤ感”を無くす

 京阪電気電鉄株式会社(以下、京阪電気電鉄)では、「すべてのお客さまにやさしい環境づくり」に向けて、駅構内の美装化や快適なトイレ環境の整備、旅客案内ディスプレイの設置などを進めている。京阪電気電鉄では、ヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)と連携し、駅施設の更なる利便性向上について研究を進めていたが、今回、駅構内において「オープン型宅配ロッカー(無人受取りサービス)」での受取りサービスとコンビニエンスストア「アンスリー」での発送受付業務および店頭受取りサービスを開始する。

 「オープン型宅配ロッカー」は、Packcity Japan株式会社が展開する、複数の宅配事業者が共同で利用できるもので、関西の駅構内では初めての設置となる。8月1日から守口市・寝屋川市・樟葉、8月8日から枚方市の京阪線郊外駅の主要4駅でサービスを開始し、今後設置駅を拡大していく。まずは、ヤマト運輸の宅急便に対応し、将来的には他の宅配事業の荷物の受け取りも可能になる予定だ。

 また、京阪グループで駅構内の店舗の運営・管理を行っている株式会社京阪ザ・ストアが展開するコンビニエンスストア「アンスリー」において、8月1日から宅急便の発送受付業務および店頭受取りサービスを開始する。これにより、単身・共働き世帯など不在がちで自宅で荷物を受け取れなかった際に、通勤・通学途上で駅構内のオープン型宅配ロッカーまたはアンスリー店頭での受け取りが可能となる。京阪電気電鉄では、駅施設の利便性向上を追求し、暮らしやすい沿線づくりを推進していく。

 荷物が届く時に、自宅に必ず居る保障はなく、それどころか、居ないことの方が多い。不在連絡票を受け取り、都合の良い時間に荷物を届けてもらうようにしても、急用により、また荷物が受け取れないという事態が発生する。それを防ぐために、今回の「オープン型宅配ロッカー」が始まる。指定された駅で荷物を受け取ることができるため、そのような事態が起きづらくなる。きっと、荷物を送る人や届く人、届ける人、全ての人にとって助かるサービスだ。


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