「LINE@」に新機能追加! LINEを通して予約も簡単

LINE株式会社は24日、無料通話・無料メールスマートフォンアプリ「LINE」が提供する「LINE@」において、店舗ページの開設やユーザーと直接やり取りができる新サービスを5月中旬より開始すると発表した。サービス開始に先駆け、4月24日より事前登録受付を開始しており、ユーザーはLINEを通して店舗の予約や、在庫状況の確認を行うことが可能になる。

気になる追加機能は?

LINE@は飲食やアパレル、美容、宿泊施設などの実店舗を対象に、LINEのプラットフォームを利用して店舗の販売促進をサポートするO2O(Online to Offline)サービス。2012年12月にサービスを開始し、3万件以上のアカウントが開設されているという。

5月中旬に実施するLINE@のサービスリニューアルでは、LINEアプリやWeb上でメニュー、クーポン、写真、動画などの店舗情報が閲覧できる「LINEお店ページ」を用意する。商品訴求、集客アップのツールとして利用できそうだ。

また、LINEユーザー同士が「トーク」でコミュニケーションをとる感覚で、LINEユーザーと店舗が双方向にメッセージを送ることができる「LINEお店トーク」機能を搭載。予約の受付や在庫の確認、空席情報などをやり取りすることが可能で、他にも商品に関する問い合わせやユーザーに対する意見募集など、様々な用途に利用できるだろう。

既存の有料アカウントに加え、無料アカウントも

これまではLINE@は、月額5000円(税抜)の有料版アカウント「プロモーションプラン」のみの提供となっていたが、「日本全国すべての店舗にLINE@」をという考えのもと、店舗の参加障壁となる経済的負担を減らすべく、新たに月額無料でアカウントが利用できる無料版「スタンダードプラン」の提供も開始する。

なお、無料アカウントではトーク画面からのメッセージ・クーポン配信が月1回に制限されるものの、LINEお店ページの掲載・編集、問い合わせ対応、メッセージ配信などの主要機能をすべて無償で利用できる。有料アカウントではメッセージ配信数が無制限となるのに加え、LINE内の検索で店名が上位に表示されるようになるとのことだ。

事前登録受付も開始。今後の機能拡充も

LINEでは、5月中旬のリニューアルにあたり、公式サイトで事前登録受付を開始している。事前登録した店舗には、新機能提供時に案内をし、サービスリニューアル以降、内部での審査を経て、順次新規アカウントの開設および新機能の利用が可能になる。

今後は店舗向けCMS(コンテンツマネジメントシステム)の提供や、位置情報を利用してLINE上からLINE@加盟店舗の情報を表示する機能の実装など、更なる機能拡充を行う予定だ。

ユーザーにとっては店舗への連絡が気軽にできるようになる分、対応する店舗側の管理など、業務的な負担の増加が懸念される。しかし一方で、電話を受けるよりかは店舗側への強制的な時間の拘束もなく、時間を有効に使えるようになる可能性も十分に考えられる。店舗とソーシャルメディアの提携は近年、様々なサービスが提供されているが、LINE@は今後どのようなシステムで運営されていくのだろうか。