ヤマト運輸ECコンビニ受け取り、ショッピングカート/システムベンダー各社と連携スタート

ECのミカタ編集部

ヤマト運輸がEC事業者向けに提供する「クロネコヤマトのECコンビニ受け取り」が、本日10月31日、ショッピングカート/システムベンダー11社と連携することを発表した。今年7月に、EC事業者が導入する際の利用料を無料とした同サービスだが、今回の連携によりどのような変化があるのだろうか。

「クロネコヤマトのECコンビニ受け取り」とは?

 クロネコヤマトのECコンビニ受け取りは、EC店舗で注文した商品でヤマト運輸が配送する荷物を、自宅や職場の近くなど都合の良い場所にあるコンビニを指定し、受け取ることができるというサービスだ。2016年10月末時点では、ファミリーマートやサークルKサンクスを始めとした全国のコンビニエンスストア、25,000以上の店で受け取ることができる。

 今年7月には、EC事業者がこのサービスを導入する際の利用料が無料化され、公式ページもオープンした。その時点で楽天では簡単に導入できるようになっており、カート事業者などにも導入を進めていきたいとの話であったが、10月31日、ショッピングカート/システムベンダー各社との連携が発表された。

シッピングカート/システムベンダー連携で何が変わる?

シッピングカート/システムベンダー連携で何が変わる?

 今回連携が発表されてショッピングカート/システムベンダーは以下の通り。

・FRACTA NODE:2016年11月スタート予定
・FORBiS:2017年1月スタート予定
・おちゃのこネット:近日スタート予定
・CAGOLAB:近日スタート予定
・ecbeing:近日スタート予定
・S-cubism:近日スタート予定
・たまごリピート:近日スタート予定
・aishipR:近日スタート予定
・WORKS APPLICATIONS:近日スタート予定
・Commerce21:近日スタート予定
・ebisumart:近日スタート予定
※システム連携の詳細、条件については各社の規定による。
※一部、個別案件ごとの対応となる場合あり。

今回の連携により、上記ショッピングカート/システムベンダーを利用するEC事業者は、より簡単にクロネコヤマトのECコンビニ受け取りを利用できるようになる。ヤマト運輸は今後さらに連携先を増やしていく構えだ。

 ライフスタイルの多様化する現代にあって、コンビニ受け取りはECにおけるユーザーの利便性を向上するものだ。注文、発送スピードが向上しても、最後に肝心な受け取りの部分で手間取り、不便という声も少なくない。その声に応えた解決策の一つが、コンビニ受け取りなのだ。自宅受け取りがなくなることはないが、自宅でなかなか受け取れない人がコンビニ受け取りを利用することにより、ユーザーはより気軽にECを利用し、さらに返品率も下がるという効果が期待できる。

 実際、コンビニ受け取りの利用は順調に増加している。特に、一度利用して便利だったからというリピート利用が多いようだ。今後の課題としては、ECの受け取りに不便を感じているがまだコンビニ受け取りを利用していない人、コンビニ受け取りの存在自体を知らない人に、いかにこのサービスを認知してもらい、実際に活用してもらえるかということがある。そのために、ヤマト運輸ではEC事業者がコンビニ受け取りを導入する際の利用料を無料化し、認知拡大に努めている。

 このサービスが業界標準のものとしてインフラ化することにより、ECはさらに便利に、発展していくはずだ。

クロネコヤマトのECコンビニ受け取り


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