Amazon「Prime Now」東京23区に対応&新拠点披露《前編》
今明かされるAmazon「Prime Now」物流倉庫の秘密《後編》
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国内サービス開始1周年「Prime Now」が更に便利に
アマゾン ジャパン合同会社(以下、Amazon)は、本日11月15日(火)都内で会見を開き、サービス開始から1周年となる「Prime Now(プライム ナウ)」の国内5番目となる新倉庫を披露、配達対象エリアを新宿や池袋を含む城北エリアに拡大、これにより東京23区全区(一部地域を除く)への配達が可能となったことを発表した。今回追加されたエリアの詳細は、中野区、豊島区、北区、板橋区、練馬区となる。
「Prime Now」とは、Amazonプライム会員を対象とした1時間・2時間での配送サービスであり、現在世界7カ国、45都市で展開、利便性の高いスピード配送を徹底して行っている。日本に関しては、早朝6時~深夜1時まで1時間配送を実施しているが、深夜も対応した配送というのは日本のみとなる。
「Prime Now」の1時間配送は注文してから1時間での配送だが、2時間配送は顧客が24時間内で商品を受け取りたい2時間を指定する仕組みとなっており、2時間配送に関しては配送料が無料となっている。
Amazonが「Prime Now」において実現しようとしているのはスピードではなく、顧客にとっての利便性だ。では、国内でのサービス開始から1年が経過した今、これまでAmazonは顧客の利便性を高めるべくどのような取り組みを行ってきたのだろうか。
「Prime Now」サービス開始1年での成果と変化
まず、Amazonは「Prime Now」での品揃えをこの1年で3.5倍以上に拡大、拠点によっては最大6万5千点以上商品数を揃えた。また、その商品ジャンルも充実している。
例えば、それまで扱っていなかった家電や冷蔵冷凍商品の取り扱いの開始や、顧客のニーズに応えるべく、Amazon.co.jpでの売れ筋商品を「Prime Now」でも拡充、上質な飲料や食品を集めた「こだわり食品ストア」の開設、更には「ワインストア」も展開しており、手軽な500円のテーブルワインからスパークリングワインは最大150銘柄まで用意している。
このようにAmazonは、幅広い商品をAmazon最速のスピードで配送できること、そして顧客が配送時間をより詳細に選択できるとった利便性を追求している。実際にこの利便性の高さから、一度でも「Prime Now」を利用した顧客の6割はリピーターとなっており、Amazonプライム会員の数も毎月順調に推移しているとのことだ。
また、日本国内のみ対象となる深夜配送を活かして、明日11月17日深夜0時に行われる「ボジョレー・ヌーヴォー」の解禁と同時に、Amazon.co.jpではAmazon限定の「ボジョレー・ヌーヴォー」を販売、「Prime Now」にて深夜配送に対応する。
加えて今回、1周年を記念して本日11月15日12時から22時59分までの注文を対象に、1時間配送の実質無料キャンペーンも行う。Amazonは、より多くの顧客に「Prime Now」の利便性を理解してもらうためのこのような取り組みに積極的だ。
この1年でAmazonが気づいたこと、そして今後の取り組み
Amazonが「Prime Now」の国内サービスを開始したこの1年を通して改めて気づいたことは、顧客のリアルなニーズだ。Amazonは顧客のニーズや反応を素早く察知し、その都度サービスの利便性を高めてきた。今後も、より顧客の生活に密着したサービスを充実させていけるかに期待がかかる。
具体的な今後の取り組みとしては、Amazonプライム会員の多い地域に拠点を広げていくとのこと。Amazonが「Prime Now」のような利便性の高いサービスを提供出来るのは、Amazonのフルフィルメントの技術やノウハウが活きていることはもちろん、Amazonのサービスを求める顧客のそばに拠点を展開していることが上げられる。
単純にスピードを追求した配送ではなく、Amazonの企業理念に基づいたサービスを顧客へと展開していくことが、これからもAmazonにとって「Prime Now」を拡大していく上での軸となるのだろう。
気になる新拠点の詳細については、改めて明日7時に掲載する記事の中で触れる予定だ。