スマホサイフに電子スタンプ?新しいポイントの貯め方
以前に「おサイフケータイ」が流行したが、近頃「スマホサイフ」の需要が高まっている。特にiPhone7が販売したことを機に、日常の買い物はもちろん、電車に乗る際のSuicaまでiPhoneで支払いができるようになった。
今回は、そういった「スマホサイフ」に新たな電子スタンプサービスが開始されたため、利便性について考えていく。
財布にある様々なカードを1つのアプリに集約
CCCマーケティング株式会社は、ポイントカードやスタンプカード、クレジットカードなど、財布の中にある各種カードを1つのアプリに集約し、アプリ経由で利用可能な共有プラットフォーム「スマホサイフ」に電子スタンプサービスを追加した。この電子スタンプサービスは、NECネッツエスアイ株式会社から機能提供を受け、11月15日から全国にフラワーショップを展開する株式会社日比谷花壇の店舗(一部店舗を除く)で初めて導入する。
スマホサイフのコンセプトは、“スマホ1つでポイントから決済まで利用できる”。財布の中に入っている様々なカードをスマホサイフに集約することで、財布の中を整理することができる。また、財布の代わりとなり、店頭でバーコードやQRコードなどを掲示すると、買い物時に様々なカードのポイントが貯まり、決済までシームレスに利用することが可能となる。
日比谷花壇を使っている人は、例えば、日比谷花壇のスタンプカードを登録すれば、スマホからスタンプカード画面を表示し、店頭で提示するとスマホ画面に電子スタンプが押印されて、いわゆるスタンプカードと同じ恩恵をうけることができる。また、冬に洋菓子専門店および居酒屋チェーンでの導入、来春にはラーメンチェーンでの導入を予定しており、今後さらに拡大していく。
利便性が売上向上の鍵を握る
ポイントが貯まる店舗で買い物をする際に、会計と同時にポイントカードも提示するが、財布の中が整理されていないとポイントカードを探すことに時間がかかる。その時間がもったいないと、ポイントカードを提示しない人も居るだろう。その点、今回の電子スタンプサービスならば、たとえ、財布の中が整理されていないとしても探す手間が無くなる。通常以上に会計が素早くなり、ポイントも溜まっていくだろう。
ECにとって考えれば、こういう電子スタンプが普及するにつれ、スマホ上で全てが完結する時代の到来が近づいており、EC店舗においてはより一層のスマホとの連携を強化することが求められるかもしれない。