LINE ビジネスコネクトが広げていく個別接客の可能性
11月30日、LINE株式会社(以下、LINE)にて「LINE ビジネスコネクトセミナー」が開催された。そこで世の中にもたらすLINEの影響と、株式会社サイバーエージェント(以下、サイバーエージェント)が独自開発したLINE ビジネスコネクト専用ツール「CA-Link」を活用した事例が紹介された。
(第二弾はこちらからhttps://www.ecnomikata.com/ecnews/12625/)
今、顧客とのつながりを強化するために効果的とされているLINE ビジネスコネクト。なぜ今、注目されているのだろうか。
LINEのビジネス活用方法とは?
LINEは現在日本の人口の約半数が登録しており、そのうち71%が毎日利用しているユーザーである(※)。そのため日本人の生活のインフラといっても過言ではないだろう。そして全国さまざまな地域の人々がLINEアプリを活用している。そんな中で人々の連絡方法もメールからLINEへと移り変わってきた。
また、実際に企業がユーザーへメッセージを送る際は、メールよりもLINEの方が開封率が高い。今やCtoCやBtoCにおいて、LINEがアクティブに利用されるようになったのだ。
そして、ユーザーがLINEの企業アカウントと友だちになって実施したこととして、1位「メッセージを読んだ」が56.5%、2位「クーポンを利用した」が23%、3位「サイトを訪問した」が22.7%という結果になった(※)。つまりLINEは、ECサイトがユーザーへアプローチするために有効な手段と言える。そしてLINEが企業向けに提供しているサービスが「LINE ビジネスコネクト」である。
(※ マクロミル社調査による)
LINE ビジネスコネクトの可能性
LINE ビジネスコネクトとは、企業とユーザー双方向のコミュニケーションを実現するサービスだ。従来のLINE公式アカウントでは、登録してくれた全ての友だちにメッセージを一斉送信することができるため、広範囲のユーザーにリーチすることができる。しかし、個別にメッセージを送信することができないため、単一方向のコミュニケーションしか行うことができなかった。
一方でLINE ビジネスコネクトは、APIの利用、そして外部データと接続することによって、1対1のコミュニケーションが可能になる。そのためユーザー一人一人に合ったレコメンドやカスタマーサポート、コミュニケーション、キャンペーンを施策することができるのだ。多くのユーザーに同じ施策を打つよりも、個別に対応した施策を打つほうがコンバージョン率が向上するため、LINE ビジネスコネクトは売上へと繋がりやすいコミュニケーションツールである。そして今、LINE ビジネスコネクトは約150社の企業に導入されている。
では、LINE ビジネスコネクトはどのようにして導入するのだろうか。企業は利用するにあたって、メッセージ送受信などのシステムを作成することが不可欠である。それゆえ通常だと、システムを新たに開発したり、改修しなければならない。
しかしLINEは、システムを構築・改修することなく、スピーディーな実装を可能とするパートナープログラムを設けている。そのため、パートナープログラムに参加しているパッケージを導入することによって、“LINE ビジネスコネクトのために”開発を行う必要がなくなる。より負担が少ない状態で、LINE ビジネスコネクトを利用することができるのだ。
そして今回のセミナーに登壇したサイバーエージェントも、LINE ビジネスコネクトの開発パートナーである。ではサイバーエージェントが提供しているLINE ビジネスコネクトのサービスを利用することで、どのようなメリットを得ることができるのだろうか。
その答えは、近日公開予定の第2弾の記事にてお伝えする。