2016年のEC業界・重大ニュース10選1~3~最新EC業界大図鑑を試し読み~
ECのミカタは、昨年に続く2作目として「2016年のEC業界を総まとめ!!最新 EC業界大図鑑」を発売しました。EC業界の基礎的な用語や概要〜最新のトレンドや重大ニュースをまとめた一冊になっています。ここでは、ECのミカタ編集長が「これだけは知っておいてほしい」ニュースを厳選した「2016年のEC業界・重大ニュース選」を公開します。
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楽天「品質向上施策」発表
楽天株式会社が「品質向上施策」を9月から開始しました。商品レビューが3点未満であれば、楽天が直接お客様に連絡を入れるというもの。お客様の声を反映し、その改善点を楽天が共に考え、購入する行為の品質を向上させようという動きです。同時に、店舗起因の度を過ぎたものに関しては、違反点数制度も設けて、取り締まるとしました。
売り上げを優先するあまり、過剰で誤解を招く、お客様の信頼を損ねる対応を防ぎ、健全なEC業界を目指すものであり、売れればいいと言われた時代から時代は変わったことを象徴する出来事だと思われます。
ヨドバシ・ドット・コム 最短2時間半で商品を配達
株式会社ヨドバシカメラは、2016年9月からヨドバシ・ドット・コムで注文した商品が「ヨドバシエクストリーム」というサービスを利用すれば、1品から配送料金無料で最短2時間30分以内に届けられるとしました。これまで、アマゾンがプライムナウ、楽天が楽びん!を提供し配送時間の短縮は激化していますので、これも また時代を象徴する動きです。
もともと同社は自社の物流がある為、配達の早さに力を入れており、実質配 送料無料で注文当日に届けるのは、 日本全国人口カバー率が 75.04 %(翌日配達エリアを含めると 98.55 %)として、人気を誇っていますがそれをさらに強化した格好です。あわせて、再配達時のご要望にきめ細かくお応えするための24時間受け付けの再配達受付専用自社コールセンターを開設、地域限定で24時間再配達の試験運用も開始しました。
ヤフーが「STORE's R∞」を発表
ヤフー株式会社は8月、Yahoo!ショッピングのストアに「STORE's R∞」を提供して、話題になりました。昨年末ヤフーの子会社バリューコマース株式会社が株式会社デジミホを買収しており、そのデジミホは店の顧客分析をし、”誰に何をいつ”といった最適な施策を自動化する、マーケティングオートメーションツール「R∞」を提供しています。
それをアレンジしたのが「STORE's R∞」で、ヤフーはそれを有料会員の顧客満足度の向上につなげるのでしょう。出店数を42万店まで広げ商品数も拡充する一方で、有料会員がそれらに対して適切なものを変えるような環境づくりをする。数で勝負するのとは違う、モールの新たな一面を見せる出来事でした。
<「2016年のEC業界を総まとめ!!最新 EC業界大図鑑」より一部抜粋>