ジェイモードが電子レシートメール送信サービス「レシートメール」を開発、サービス開始
マーケティングツールとしても
ジェイモードエンタープライズ株式会社は6月16日、メール配信システムを提供する株式会社エイジアと業務提携を行い、電子レシートメール送信サービス「レシートメール」を共同開発し、同日より提供を開始したと発表した。
同サービスは、企業が保有する顧客情報と実店舗の購買トランザクションデータを参照し、商品購入というアクション発生時に購入明細データをメールで自動送信するクラウドサービスである。
メールには、店舗で実施するセールの告知やクーポン、期間限定ノベルティの案内など様々なキャンペーンコンテンツのほか、ECサイトのおすすめ商品情報など、担当者が自由にコンテンツを差し込むことができることから、マーケティングツールとしても機能する。
商品購買数や購買価格など、ECサイトにおけるコンバージョンを管理画面上で確認でき、メール経由のEC売上状況の把握も可能である。
また、紙レシートの紛失によって困難になっていた返品・交換対応についても、同サービスを利用することで顧客の手元に「レシートメール」が残っていれば対応が可能になるというフローも確立でき、顧客満足につなげることができる。
メールの到達可否やエラーになった場合には、管理画面でその要因を詳細に確認でき、問い合わせへの対応もスムーズに行うことができる。
米国では35%が導入済み
既に、欧米の大手小売業を中心に、店舗で発行されるレシート情報をメールで送信する「電子レシート」が広く普及しており、顧客にとっては紙レシートを保存する手間が省け、店舗にとってはレジロールの節約になり、双方のメリットが認められている。
2012年、Epsilon International社調べによれば、米国3,900社の小売店に対して行われた調査では全体の35%もの店舗が電子レシートを導入しているという結果が報告されており、電子レシートの利用は今後、さらに拡大することが予想される。
同社は「レシートメール」を提供することで、従来の紙レシートでは困難だった新規販路拡大や充実のアフターサービスを実現し、顧客の商品購入回数アップや満足度向上に貢献したい考えだ。