Socket、KDDIグループ2社と合併。「Flipdesk」の今後
Syn.ホールディングス株式会社の子会社であるSupership株式会社(以下Supership)、アップベイダー株式会社(以下、アップベイダー)、株式会社Socket(以下、Socket)の3社は、Supershipを存続会社として合併することを明らかにした。
500社が導入する「Flipdesk」はSupershipが提供か
Socketが提供していたWEB接客ツール「Flipdesk(フリップデスク)」は、サイトにタグを一行埋め込むだけで、訪問者の行動を自動で解析し、訪問者ごとにクーポン発行やキャンペーン告知、チャットサポートなどの最適な接客を行うことができるサービスだ。2014年9月にサービスをリリースして以来、500社以上に導入されている。
様々な機能を展開できるのにも関わらず、簡単に実装でき、月額5,000円から利用できることが、多くの企業に支持されてきたのだろう。また、成功事例も多く、過去の閲覧履歴に応じて関連したキャンペーンを告知ところ、購買率が250%も増加した導入企業もあるとのことだ。
そして、「スマートフォンにCMを。」をスローガンに掲げるアップベイダーが展開してきたのは、スマートフォン向け動画広告配信プラットフォームだ。動画アドネットワークシステムのメイン機能を開発するとともに、動画広告のパイオニアとして、国内初のスマートフォン向け動画広告プラットフォームを提供してきた。既に400を超えるメディアに導入され、スマートフォン向け動画広告市場を牽引してきた存在といえるだろう。
アップベイダーは、2015年9月よりKDDIグループのSyn.ホールディングス傘下となり、法人運営媒体に限定したアドネットワークとして、月間10億再生・2億リーチを記録する規模に成長した。
本合併の当事会社3社は、これまでSupershipの広告事業領域を中心に連携し、事業を推進してきた。今回、Socketとアップベイダーは消滅会社となるが、各社が提供しているサービスは存続されるとのことだ。