ロコンドとBASEが業務提携 オンライン戦略事業「BOSS」を開始

靴とファッションのインターネット通販サイト「LOCONDO.jp」を運営する株式会社ロコンドは6月16日、取引先ブランドの通販サイト開設やプロモーション、ホームページの運営支援などのオンライン戦略を総合的にサポートするサービスを開始した。

EC支援事業を本格化することで、取引先ブランドとの関係を深めると同時に、ロコンドが販売に注力している靴を中心としたネット販売市場の活性化を図る。

ロコンド、オンライン戦略支援事業「BOSS」を開始

株式会社ロコンドは、新たにオンライン戦略支援事業「BOSS」を開始するにあたり、無料で簡単にネットショップが作れるサービスを提供している「BASE(ベイス)」と業務提携した。

同社は、以前からサマンサタバサジャパンリミテッドの公式通販サイトの運営代行をしているが、開発費を抑え、スピーディーに自社ECサイトを立ち上げたいメーカーやブランドのニーズに応えるため、通販サイトのエントリーバージョンとして「BASE」を活用するようだ。

また、サイト開設のみではなく、ロコンドが独自に培ってきたPR手法やノウハウを生かし、ブランドの通販サイトやリアル店舗への集客にも貢献するのが「BOSS」の特徴。具体的には「LOCONDO.jp」の商品を配送する際に使用する配送箱に、フリーペーパーを同梱し、ロコンド顧客へのブランド認知向上も図る。

「ルコライン」紙媒体の発送も開始

当該事業は月額の固定費に加え、売り上げの10%を手数料として徴収する。当面は10社との契約を目標としているとのことだ。

まず、「BOSS」事業の第一弾として、イタリアのレディースシューズブランド「ルコライン」のサポートを開始している。6月3日からロコンド会員に紙媒体「ルコライン・タイムズ」の発送が始められ、専用の通販サイトも近日中に開設する予定だ。

海外ブランドの日本での通販展開を支援

紙媒体は1年間の契約で、3ヶ月ごとに情報を更新していく予定。まずはブランドの概要や海外著名人のスナップ、日本での店舗展開、公式通販サイトなどを紹介する。

今まで、海外ブランドの通販サイトは日本版にローカライズされず、言語非対応や使い勝手が悪いケースも多いことから、ロコンドでは特に海外ブランドの日本での通販展開を支援することにより、消費者が安心して購入できるようにする。

また、将来的には複数のブランドを集めたオフィシャルショップの集合体のモール運営も視野に入れているようだ。ロコンドは、商品の返品に対しても積極的で、話題性のあるサービスを提供している。独自の取り組みを多くおこなっている同社が、今後どのようなサービスを展開していくのか注目である。