プレミアムフライデー初日「何もしなかった」が8割超【VSN調べ】
先週の金曜日(2月24日)からスタートしたプレミアムフライデー。実際に、人々はどのように過ごしたのだろうか。今回は、株式会社VSN(以下、VSN)が実施した「プレミアムフライデーに関する実態調査」を基に調べていく。
プレミアムフライデーは「自分と関係ない」?
調査結果によると、「プレミアムフライデー」の取り組みを知っている人が88.8%であった。プレミアムフライデー当日はテレビの情報番組などでも広く話題になっており、性別・年代別でも大きな差はなく、広く認知されていた。また、過ごし方に関しては、「特に何もしなかった」がトップとなり、次いで「仕事」、「食事に行った」、「自宅で過ごした」が続いた。
プレミアムフライデーの取り組みについて、「良い取り組みだと思うが自分には関係ない」という回答が最も多い結果となった。次回のプレミアムフライデーの予定を考えている人は12.9%と、スタートしたばかりのプレミアムフライデーの今後の浸透に期待が高まる。
EC業界にとっては売上を伸ばすチャンス
プレミアムフライデーに合わせて、ECでもタイムセールなどを実施していた。例えば、Amazon.co.jp(以下、Amazon)では「プレミアムフライデーストア」を早々に開設し、当日は、Amazonプライス会員だけが参加できる「特選タイムセール」を開催した。テレビやパソコン、一眼レフ、お酒、キッチン用品、スニーカーなどの人気の商品が数量限定で登場し、Amazon上が盛り上がった1日となった。
さらに、メルカリは、「ユーザーに家でゆっくり過ごしながらも買い物を楽しんでもらいたい」と考え、プレミアムフライデー当日から翌3時まで利用ができる「プレミアムフライデークーポン」を発行した。
VSNの調査を踏まえると、プレミアムフライデー当日は何もせずに過ごした人が多いが、次回のプレミアムフライデーに向けて計画を練る人も存在した。とはいえ、午後3時まで仕事であることを考えると、家でゆっくり過ごす人が多いだろう。その際に、Amazonやメルカリのように「セール」などの対策を練ると、オンラインショッピングを楽しむ人が増えるだろう。それを踏まえると、EC業界にとって「プレミアムフライデー」は、売上を伸ばすチャンスなのかもしれない。