離脱防止に効果?スマホアプリ・機能の決済利用状況【マイボイスコム調べ】
マイボイスコム株式会社は、「モバイル決済」に関するインターネット調査を2017年2月1日~5日に実施し、11,504件の回答を集め、その結果を発表した。
8割弱が現金以外の方法で代金を支払う
調査結果によると、直近1年間にネットショッピング以外の商品・サービスの代金を、現金以外の方法で支払った人は8割弱であった。内訳は、「クレジットカード」が67.9%、「電子マネー」が44.5%、「デビットカード」が4.1%である。クレジットカードや電子マネーで決済した人のうち、「スマートフォンや携帯電話のアプリ・機能」で支払った人は13.3%であり、特に男性30・40代では各2割と他の層より比率が高くなった。
スマートフォン等のアプリ・機能で決済した人の71.6%は、「おサイフケータイ」を利用している。種類は「ApplePay」が9.8%、「AndroidPay」「楽天ペイ」「LINEPay」が2~3%となった。
利用頻度は、「週2~3回」「週1回」「月に2~3回」「月に1回以下」が各2割である。また、週1回以上は6割弱、男性は6割強、女性は5割弱となっており、1回あたりの支払額は、平均「500円未満」「500~1,000円未満」だ。
最も多い支払い場所は「コンビニエンスストア」
スマートフォン等のアプリ・機能で支払った場所に関しては、「コンビニエンスストア」が79.9%と最も多かった。次いで、「スーパー」が39.7%、「自動販売機」「ドラッグストア」「飲食店、喫茶店など」「電車・バス運賃」が各20%台と続いた。さらに、男性では「コンビニエンスストア」「家電量販店」「自動販売機」の比率が女性よりも高くなっている。
アプリ・機能を使って支払う理由は、「スマートフォンや携帯電話をいつも持ち歩いている」(66.3%)が最も多く、「ポイントがたまる」「支払いが早く済む」「少額の支払い時に便利」が4~5割となった。特に「小銭を持ち歩きたくない」の比率が女性よりも男性が高い結果となった。
今後、スマートフォン等のアプリ・機能を「利用したい」「まあ利用したい」と回答した人は24.8%、「利用したくない」「あまり利用したくない」と回答した人は48.4%であった。利用意向は、男性や若年層で比率が高く、男性20代では4割となっている。また、スマートフォン主利用者では3割強、携帯電話主利用者は1割弱、アプリ・機能の支払い者では9割弱、非支払い者では2割という結果になった。
「支払いが早く済む」ことを求められている?
調査結果を踏まえると、「スマートフォンや携帯電話のアプリ・機能」で支払う人は1割強であり、支払い手段として浸透していくのはまだこれからと言える。しかし、スマートフォンのアプリである「楽天ペイ」が2017年夏から14ブラントと連携することでモバイル決済を利用する場が広がり、今後他の決済サービスでも広がりが予想される。
さらに、「スマートフォンや携帯電話のアプリ・機能」を利用する理由の1つに「支払いが早く済む」とある。これは実店舗はもちろんのこと、EC店舗でもる強く求められることではないだろうか。決済手続きに時間がかかってしまうと、離脱するユーザーも少なくない。離脱を防ぎ、確実な購買行動に繋げるために、例えば「Amazon Pay」など、入力情報を短縮できるようなサービスがさらに広がっていくのではないだろうか。