ADDIXがEC市場の調査結果を発表。第一弾レポートは「ファッション」
2016年12月、株式会社 ADDIX(本社:東京都港区)が運営するマーケティング情報メディア「BWRITE(ブライト)」にて、20~40代の女性300人に対して「EC についての意識調査」が実施された。そして同社は4月4日に第1回レポート記事「ファッション編」を公開した。
ECでの購入最多は30代。最も少ないのは20代
ファッションアイテムのEC購入についての調査結果では、約8割の30代がECサイトを通じてアイテムを購入した経験があり、他の世代と比べても30代のEC購入経験が最も多い結果となった。また購入頻度も30代が最多という結果になっており、30代は「最もECサイトでファッションアイテムを買っている世代」と言うことができる。
それに対して、「最も購入経験が少ない」という結果になったのが20代で、全体の35.0%が「ECでは全く購入したことがない」と回答した。ちなみに、この調査での「EC」はBtoCのみを指し、フリマアプリなどのCtoC(個人間取引)は除かれている。新品ばかりではないものの安く買い物ができるCtoCのフリマアプリが台頭していることから、他の世代と比べて購買力が低い傾向にあり、かつスマホアプリの使用が盛んな20代はECサイトをあまり利用せず、その代わりにフリマアプリでファッションアイテムを購入していることが推測できる。
購入サイトは「直販以外」が多数派
また購入サイト/アプリの種類に関して、「メーカー直販」と「その他(=メーカー直販以外)のサイト」では後者が多数を占めており、メーカー直販以外のサイトでも特に「楽天市場」で購入するとの回答が大半であった。詳しい内訳を見ると20代では、「楽天市場」と「Amazon」が同率1位、30代と40代では「楽天市場」単独で1位という結果だった。ただし、20代に関して言えば他の年代よりも「メーカー直販サイト」での購入率が高く、特定ブランドへのこだわりが強いと推測できる。
求められるのは「ニーズに応じたきめ細かい戦略」
ファッションアイテムのEC購入において、年代ごとに異なる購入傾向があることが改めて明らかにされたレポートであった。これからファッションECサイトの運営にあたっては、ブランドや商品コンセプトを考えつつもターゲット年代の特徴や志向を考慮に入れた、きめ細やかな戦略を練ることが必要になっていくのだろう。