百貨店とEC業界の未来 〜ECは百貨店を侵食したのか?
「Mr.百貨店」の異名をとる三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長(61)が2017年3月末で退任。この一連の動きは百貨店業界のみならず、各方面にビッグニュースとして大きな衝撃を与えた。
「事実上の解任劇」とも言われる一連の騒動だが、インバウンド需要「爆買い」の鈍化が原因の一つと見られている。そして、そこにもう一つ見えるのは、EC業界の躍進ということなのではないだろうか。
「モノ」から「コト」へと消費者のニーズは変化してきており、「モノを買う」ということに労力を使わなくなってしまった。実店舗まで買いに行く時間を惜しみ、インターネット上で安く、早く、様々な商品を手に入れることが可能になってしまったこの時代。
「百貨店」と「EC」という視点でこれからの未来の小売を考えてみたいと思う。
「ミスター百貨店」を辞任に追い詰めた「爆買い」の失速
経済産業省が発表した商業動態統速報によると、2016年は年間を通して前年比でマイナスとなっており、厳しい状況がうかがえる。特に地方の百貨店の伸び悩みは顕著で、これまで都心の旗艦店でそのマイナス分を埋める形で維持してきたが、都心部でもそのマイナスを埋めるほどの売上を維持できなくなってきており、百貨店業界は大きな苦境に立たされている。
爆買いに新たな設備投資をしてきた都心の百貨店
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