PayPalとShopifyの化学反応が新風を起こす〜Shopifyの日本上陸は何をもたらすのか

 PayPalとShopifyは先ほど、共同記者説明会を開催。Shopify国際事業統括責任者 マーク・ワング氏、 ペイパルアジア太平洋地域副社長のローハン・マハデヴァン氏、ペイパル カントリーマネージャー曽根 崇氏が、PayPalとShopifyでパートナーシップを組み、日本市場において一層のビジネス拡大していくことを誓った。

 Shopifyとはなんだろうか?一言で言うなら、ショッピング運営のプラットフォームだ。仮にネット通販の経験がなかったとしても、その規模感を問わず、誰でもどこでも、売ることができるという間口の広さが売り。オンラインストアの開設にとどまらず、バックオフィスにも対応しており、立ち上げから成長までの長きをフォローしている。海外では、同サービスの支持者は多く、いまや175カ国、40万店がこの仕組みを活用、大手有名ブランドも少なくなく、累計流通総額は3兆8000億円にものぼるという。

Shopifyの魅力とはいかに

 日本においても利用者はいて、売り上げ伸ばしたところは、皆一様に、使いやすさと、様々な販売チャネルを持つと言う理由から、その支持は徐々に広がっていた。今回、この記者会見を通じ、PayPalとパートナーシップを結んで、日本への展開に本腰を入れていく。

 Shopifyは、最近注目されるモバイルイーコマースに対応しており、デザインのテンプレートも豊富で、自分オリジナルのカラーをしっかり出すことができ、パートナーシップを結ぶPayPalとの連携が、より一層のShopifyの信用度を高めているのだ。また、PayPalは、Shopifyの中において、数回のクリックで決済が完了できるような利便性の高い仕様になっていて、いい意味で、お互いの個性がこの連携の中に生きている。ただ、それ以外も70以上もの決済方法と連携しているので、誰にとっても使いやすいShopifyの価値を高めている。配送に関しても、海外の配送サービスなどの連携もあって、バリエーションは豊富だ。

垣根を超えたeコマースを簡単に実現させる

 また、守りも万全で、多くのオーダーやアクセスがもたらされたとしても、それに対応できるバックヤードがあるのは、海外においてのノウハウや知見が生きていて、また、それはセキュリティにおいてもしかりだ。海外に対応できるようになっており、通貨に関して全世界、レートに応じて、ストアの価格を変えることができるようになっている。 

 また、特徴的なのは、購入ボタンの開発で、どこでもつけられるようになっていて、それは、どのようなアプリでも、そうだ。メッセンジャーやチャット内でも購入ボタンの設置は可能となっており、ひいては、ゲーム内にも購入ボタンをつけられる柔軟性がある。このShopifyのおかげで、何気無いネット上の様々なロケーションが、ショッピングのシーンと紐づくので、ネットライフがより一層エキサイティングになる予感がある。

ShopifyとPayPalの相乗効果で、ECサイトの可能性は最大化する

 席上、僕は敢えて、多くの強みを持つのはわかるが、その強みを潜在的な店舗事業者に対して、どう営業し、認知拡大させていくのか、と迫ってみた。すると、Shopify国際事業統括責任者マーク・ワング氏は「我々はその機能性の高さで勝負をしている。実際に、商品を売ってもらえば、それでわかる。これまで海外で多くの企業に受け入れられてきたが、そのどれもが営業活動なしに、得られたものであって、日本でもそれは同じ」と胸を張った。それだけこのShopifyの仕様には自信を持っていると言うことの裏返しでもある。

 だからこそ、PayPalは決済の立場から、Shopifyと結びつくことで、様々なコマースのシーンに結びついて、その価値を高めていけると考えたはずだし、それで、今回の記者会見に臨んだのだろう。その意気込みを僕は大事にしたい。両社の強みを補完しあって、より信頼と使いやすさを兼ね備えたサービスとして、お互いがお互いを高め合い、昇華された時、さぁ、彼らはEC業界にどんな風を起こしてくれるのか。