日本郵便が「メルカリ」「ヤフオク!」等と連携〜e発送サービス開始にみる【ECと物流のこれから】

ECのミカタ編集部

 日本郵便株式会社(東京都千代田区)は、2017年6月20日(火)から、フリーマーケットアプリやオークションサイトとのシステム連携による新サービス「e発送サービス」の提供を開始すると発表。これに合わせて、「フリル」「メルカリ」「モバオク」「ヤフオク!」「ラクマ」の5つのサイトにて新たな配送サービスの発表があった。大々的に打ち出されたCtoCへのサービス提供開始。日本郵便がその先に見るものとは。

 まだ月曜日だが、早くも今週のトピックになりそうなリリースが飛び込んできた。日本郵便がフリーマーケットアプリやオークションサイトとのシステム連携による新サービス「e発送サービス」の提供を開始すると発表したのだ。

 具体的には「フリル」「メルカリ」「モバオク」「ヤフオク!」「ラクマ」の5つのサイトにて日本郵便とのシステム連携を行い、「ゆうパック」「ゆうパケット」を各ECサイト運営者が配送料金の一部を負担し、独自の料金設定で提供するというものだ。

仕組みを解説:発送者は「送り状への手書きの記載」と「現金支払」が不要

 配送料金の決済が各ECサイト上で完結するため、発送者は配送料金の現金支払などを行わなくて済む。また、全国1,000店の郵便局に設置されている「ゆうプリタッチ」及び、Loppi設置のローソン(約12,300店舗)で送り状の発行・差出が可能となっている。つまり送り状への手書きの記載がなくなるということ。なお、ゆうプリタッチ設置郵便局は年内に約5,000局に拡大する予定だという。

 これによって出品する側の大きな負担となっていた送り状への手書きの記載や、発送時の配送料金の現金支払などが大きく改善される。フリマアプリやオークションサイトで購入するものは比較的サイズの小さいものが多い。ここに目をつけたのが日本郵便だった。「ゆうパック」と「ゆうパケット」はこれらのサービスと非常に相性の良い配送サービスだと言える。

受け取り側も、配送側にも享受される多くのメリット

 受け取りに関しても、自宅はもちろんコンビニエンスストア(ローソン及びミニストップ)、郵便局、宅配ロッカー「はこぽす」での受取りが可能になっており、兼ねてから問い合わせの多かった自宅以外の場所での受け取りにも対応している。これによって社会問題化している再配達問題の解消に一役買うこととなるだろう。

 荷物の追跡サービスにも対応しているので安心だ。また、サイトによっては匿名での配送、受け取りも可能となっている点もユーザーにはありがたい機能だろう。

 各サイトがどれだけ負担するかなどによって、料金やサービスが微妙に異なるので、利用する際には注意が必要だ。詳細に関しては各サイトの料金表などでよく確認してほしい。このサービスによって小さい荷物を発送する手間や、受け取り場所、再配達問題など、各方面において負担が大きく軽減されることは間違いない。日本郵便の本気を感じるタイムリーな施策と言えるだろう。

広がるECの未来と、物流業界との向き合い方

 インターネット上の個人間取引は、スマートフォンの普及などにより急速に拡大している。今回、日本郵便が目をつけたCtoC ECはますますマーケットとしての広がりを見せるだろう。今回のような新たな企画についての日本郵便からの呼びかけと、それに応じる、大手5サイトという構図がこれからのECの将来性を物語っているのではないだろうか。

 そして日本郵便が、フリマアプリ・オークションサイトを巻き込んで、物流を変えようとしている。他の配送業者も黙ってはいないだろう。こうした各方面を巻き込んだ「良い意味での競争」の幕が日本郵便によって切って落とされた。

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