DeNAのタクシー配車アプリの実用実験開始〜 IoTで変わる未来のEC 〜

ECのミカタ編集部

 株式会社ディー・エヌ・エー(本社:東京都渋谷区、以下DeNA)は、開発を進めているタクシー配車アプリのテスト配信(iOS 端末向けのみ)を今夏に開始し、横浜市と神奈川県タクシー協会の協力の下、横浜市の限定エリアを対象とした約2ヶ月間にわたる実用実験の実施をすると発表した。

 また未来を感じさせる面白い取り組みが始まった。DeNAが開発を進めているタクシー配車アプリのテスト配信を今夏に開始し、約2ヶ月間にわたる実用実験を開始するという。このタクシー配車アプリは、対応する乗務員専用端末とセットで、タクシーの配車がスムーズに行われるサービスとして提供するもので、乗客は、アプリで予想到着時間を事前に確認した上で指定の場所へタクシーの配車依頼を行うことが可能になる。

 周辺を走行中のタクシーが可視化されて表示されるため、空車走行中のタクシーを簡単に確認することができ、迎車地点で乗客と乗務員が効率よく出会えるよう、お互いの現在地を確認できる機能や定型メッセージを送り合える機能といった特徴的なシステムも実装するという。

 このサービスにはAIを活用した「需要予測システム」が導入される。この「需要予測システム」は、運行中の車両から収集するビッグデータとタクシー需要に関連する各種データを解析し、乗務員へリアルタイムにタクシー需要予測情報を提供するものだ。将来的には、タクシー車両と乗客のマッチングを効率化し、乗りたい時にもっと早くタクシーが見つかる環境を目指すという。

IoTの技術進歩で変わってくる、ユーザーと事業者の関係性

 これらの仕組みとECの何が結びついてくるかというと、こうしたIoTの技術が進むめば、これまでの「商品を並べたところにユーザーが訪れる」という形ではなく、「ユーザーがほしいと発信したところに、お店側が出向く」ということにつながってくる。分かりやすく言うとAmazon Dashボタンの進化系といったところか。

 まだまだこのタクシー配車アプリも実用実験の段階ではあるが、この結果は非常に楽しみなものだ。世の中は一気に便利になっていく。ECもそれに合わせて形を変えながら進化していくだろう。進んでいく技術とどう向き合い、どうアジャストしていくか。先を見据えて行動しておかないと乗り遅れてしまうことは必至だ。

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