ショーケース・ティービー、AI広告配信サービス 『Cogni-Targeting』 を提供開始

ECのミカタ編集部

 株式会社ショーケース・ティービーは、「ナビキャストAd」を提供する。独自のターゲティング技術により、効果の高い広告配信が可能だ。この度、同社はナビキャストAdの新機能として、人工知能(以下、AI)を活用して、成約確度の高い潜在顧客層に対して広告配信が行えるサービス『Cogni-Targeting(コグニ・ターゲティング)』の提供を開始した。

 ショーケース・ティービーは、企業のWebマーケティングを支援するための独自ツールの開発・提供、システム構築を行っている。中でもナビキャストAdは、コンバージョンに関連性のある行動を基にユーザーをセグメント化し、広告を配信できる。見込みの高いユーザ層を特定でき、広告の費用対効果を高めることができる。
 この度、同社は新サービス『Cogni-Targeting』を発表。コンバージョンDMP「ZUNOU(ズノウ)」とAdatos Pte Ltd(以下、Adatos社)のAI技術、ならびにビッグデータ分析のノウハウを活用したサービスだ。なおAdatos社は、海外の金融・小売の分野において、多くの実績を持つ。

Cogni-Targetingで実現する、的確な広告配信

Cogni-Targetingで実現する、的確な広告配信

 ZUNOHは、匿名ユーザの行動履歴と属性情報を、独自のアルゴリズムで統合・構築した、DMP(データマネジメントプラットフォーム)だ。匿名ユーザーの情報は、「ナビキャストシリーズ」の入力フォーム支援サービス「ナビキャスト フォームアシスト」、Web接客ツール「ナビキャスト サイト・パーソナライザ」などによって取得される。
 Adatos社のソフトウェアは、アメリカで開発された方法論と、最先端のAI技術を融合したコグニティブ・マシンだ。現実に起こっていることを、理解・学習し、これからの予測を立てることができる。

 Cogni-Targetingでは、ZUNOUとAdatos社のAI技術、ならびにビッグデータ分析のノウハウを活用。これまでにコンバージョン(成約)履歴がある匿名ユーザの、行動情報・属性情報の特徴・行動パターンを徹底分析する。そして、まだコンバージョンに至っていない潜在顧客層から、成約確度の高い層を抽出して、的確な広告配信を行う。

Cogni-Targetingが広告効果を向上させる

 なお、今回のリリースにあたり、Cogni-Targetingを用いた実際の広告配信を、事前に広告主企業で行った。
 Cogni-Targetingは、潜在顧客層を特徴・行動パターンから複数セグメントに分類。成約確度の高さによって、セグメントをランク付けすることができた。また、分類されたすべてのセグメントに対して、同じ訴求内容の広告配信を実施。その結果、事前に最も成約確度が高いとランク付けしたセグメントの、CTR(クリック率)が全セグメントの平均CTRの190%となり、最も高い成約率だった。このように、実際の広告配信においても、Cogni-Targetingはすでにランク付けの有効性を示している。

 Cogni-Targetingの登場は、広告効果の向上につながることが実証されている。また、ショーケース・ティービーは、今後さらに高精度な学習モデルを開発する姿勢だ。大学や研究所などの専門機関とも連携をしていく。広告・マーケティング分野にとどまらず、Fintechや流通・物流など、ECに関連するさまざまな分野で、Cogni-Targetingの助けを借りる日も近いだろう。

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