株式会社エアークローゼットは、2017年10月に新規事業『pickss(ピックス)』をリリースすると発表した。同社の主力サービスであるファッションレンタルサービス『airCloset』で培ったパーソナルスタイリングサービスの知見・ノウハウを生かし、プロのスタイリストがお届けする、個々人に最適化されたお買い物体験を、インターネットを通じて全国のユーザーに提供するとした。

　レンタルだけではなく、ECの分野にも進出だ。ファッションレンタルサービス「airCloset」を提供するエアークローゼット社が特許を取得している独自開発の「スタイリング提供システム」を使って、ECでのお買い物時にユーザーの好みに合わせたコーディネートをご提案する『pickss』という新規事業を発表した。

　エアークローゼットはユーザーの好みと洋服をマッチングする、パーソナルスタイリングサービス事業者として強固な基盤を築いており、プロスタイリストのアドバイスに基づく商品選びにより、ユーザーの“新しい自分らしさとの出会い”を演出し、これまでにないお買い物体験を提供していくとした。

　近年、様々な分野で「パーソナライズされた体験」をすることの市場ニーズは高まっており、ファッションサービス分野においても例外ではない。エアークローゼットは自社の強みである「プロのスタイリストによるパーソナルスタイリング」を通して、ユーザーへ“ファッションとの新しい出会い方”を提供し続けてきた。

　創業4期目を迎えた今年度は、『airCloset』と『airCloset×ABLE』、そして『pickss』の3サービスの確立と拡充により、日本国内での「パーソナルスタイリング」の市場化を一層推進していくとしている。

問題点を強みに変えることで個性を発揮。そして本格的にEC事業に進出へ

　ついに本格的にEC事業に進出してきたエアークローゼット。レンタル、実店舗、ECとバランスよく事業を展開しているイメージがある。ユーザーそれぞれのライフスタイルに寄り添うことで多くの支持を得ているのだろうなと感じた。

　ファッションECはサイズ感や色味、全体でのコーディネートが難しいと言われている。その弱みを克服し、一気に強みに変えてしまったエアークローゼットの戦略は賞賛に値するだろう。本格的にECに進出したエアークローゼットの動向、またユーザーの反応をしっかり見届けておきたいと思う。