スタートトゥデイ、「WEAR」で人気のコーディネートを書籍化

毎日のコーディネートの参考になるファッション集

株式会社スタートトゥデイは8月7日(木)、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」で人気のコーディネートをまとめた書籍「WEAR COORDINATE BOOK」を、宝島社から発売した。書籍はZOZOTOWN、amazon、全国の書店、コンビニエンスストア、オンラインショップなどで販売されている。

書籍では、「WEAR」ユーザーの元モーニング娘。で女優の高橋愛やモデルのAMIAYA、鈴木えみなど12人の著名人が登場。着こなしのルールやポイントを語るとともに、「WEAR」に未投稿のコーディネート画像を本誌で初披露した。
また、一般ユーザーから集まった応募1万3983件の中から500点超が選ばれて、掲載されている。30個のキーワードごとに春夏秋冬の着こなしが紹介されており、この本が1冊あれば毎日のコーディネートに困らない。
なお、書籍の一部にはバーコードが掲載され、気になるユーザーのバーコードをWEARでスキャンすると、そのユーザーのページにアクセスできるようになっている。商品が購入できるほか、関連性のあるほかのコーディネート例も閲覧もできる。

「広報」として有効性が高い1冊

スタートトゥデイがこの書籍を出版する狙いは販促であろうが、広報としての意味も大きい。
広報とは何か? 広告とは、どう違うのか?
広告は「Buy me!(私を買って!)」である。商品を買ってもらうことで、収益を得るのが目的だ。
一方、広報は「Love me!(私を好きになって!)」である。最終的には収益ねらいであることも多いのだが、もう少しスタンスを広く取り、遠大な視点を重視して、イメージアップや知名度アップを目的とする。

今回の場合、ユーザーに対してコーディネート写真を募集したことで、ユーザーは真剣に「WEAR」やZOZOTOWNにかかわることになる。採用されればうれしいし、採用されなくても、かかわった記憶は残る。

書籍の印象も自然体のおしゃれ集と言えるもので、洗練されており、好感度は高い。書店に置かれた本を手に取った読者の多くに対しては、「WEAR」を利用したり、ZOZOTOWNから衣料品を購入したりすることも期待できる。

今回のスタートトゥデイの広報作戦は、なかなか気の利いたものと言えるだろう。