三井不動産によるECモール~Mitsui Shopping Park &mall ~
不動産の企業とEC、一見結びつきそうにない、両者が結びつく。ここで動いたのは、三井不動産グループだ。
三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:菰田正信)はグループで運営する商業施設と連動し、新たなファッションECモール 「Mitsui Shopping Park &mall(アンドモール)」を2017年11月1日(水)にグランドオープンすると発表した。
リアルとECの融合
一体何をしようというのだろうか。三井不動産は、「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」を運営しており、どちらかというと、リアルの印象が強い。リアルを重視してきた同社も、ネット、ECを意識せざるを得ないところまで来たということだろう。
三井不動産グループは、リアル店舗の強みを生かし、それとネットショッピングの双方の良さを同時に享受できる新しいコンセプトのファッションECモールを立ち上げる。スマートフォンの普及により活性化したECが一般的になった昨今の情勢に合わせた動きだ。
このECモールは商業施設を出店する事業者にとっても、O2Oやオムニチャネルを効率的かつ効果的に実現するプラットフォームとして活用できるため非常に多くの出店が予想される。
さらに「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」の実績から新規参入とはいえ、信頼感も高いと予想される。
またファッションECモールと発表したが、今後ファッション以外の分野にも裾野を広げていくかも大きな見どころなのではないだろうか。
大手の力を見せつけるのか…
三井不動産グループは 「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」で培ってきた知識、経験が多く蓄積されているため顧客ニーズ等の消費者行動には敏感に、そして柔軟に対応できる。
しかし実店舗の運営とECモールの運営には異なる点が非常に多くあるのも確かだ。
大手不動産として初めてのECモール立ち上げとなるので、大きな期待が寄せられる。「Mitsui Shopping Park &mall」に今後も注目していきたい。