【楽天×NBA】日本国内での複数年のパートナーシップ契約を締結。マーケティング展開も可能に
楽天株式会社(本社:東京都世田谷区)とNBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)は、複数年のパートナーシップ契約を締結し、楽天が日本国内におけるNBAの独占的な放映・配信パートナーおよびグローバルにおけるマーケティングパートナーとなったと発表した。
楽天がまた大きな仕掛けを発表した。NBAと複数年のパートナーシップ契約を締結し、2017-18シーズン中にNBAの試合をインターネットを通じて視聴できる購読型サービス「NBA LEAGUE PASS」を国内の楽天会員限定で提供を開始するとしたのだ。
インターネットを通じて月額972円で毎週、NBAの9試合を選び、日本語で中継するサービスとなるようだ。また、NBAの既存サービス「NBA LEAGUE PASS」の運営も楽天が引き受ける。1カ月間か1年間で契約すると、「全チームの全試合を見る」「1チームの全試合を見る」「毎月8試合を見る」のプランから選んでネット視聴できる。
これまではNBA会員に登録する必要があったが、楽天IDで申し込みをすることが可能になり、視聴先は公式サイト「NBA.com」、アプリ「NBA App」のほか、Rakuten TVから選べるようになる。
人気球団のゴールデンステート・ウォリアーズと今季から3年間のスポンサー契約を結んだことも大きな話題となったが、NBA全体での展開には驚きだ。
「スマートフォン×動画配信」をキッカケに自社サービスへの横断的な送客を狙う
「楽天市場」や米キャッシュバックサイトの「Ebates」といった国内外のECサイトにてNBAの公式グッズを販売する特設ページ「NBA ZONE」や各チームのグッズを販売するページも開設され、楽天グループのインスタント・メッセージ・プラットフォームである「Rakuten Viber」は、NBAと所属チームの「オフィシャル プラットフォーム」となり、9億人を超えるユーザーにNBAのコンテンツを届けることが可能になるなど、NBAと日本の距離が一気に縮まった感がある。
国内ではJリーグの「ヴィッセル神戸」やプロ野球「東北楽天ゴールデンイーグルス」を運営し、スペインのサッカークラブ「FCバルセロナ」のグローバルにおけるメインパートナーおよびオフィシャル イノベーション&エンターテインメント パートナーとなっているなど、スポーツ分野への投資が目立つ楽天。
ソフトバンクやドコモなどもスポーツ配信に力を注いでおり「スマートフォン×動画配信」で固定ユーザーを増やしていこうという狙いは今のトレンドと言えるだろう。
世界との距離はますます縮まる一方だと感じる。NBAファンを楽天のサービスにどこまで巻き込めるか。楽天市場へはもちろんのこと、格安スマホなどのサービスへ新規ユーザーを横断的に送客できるような仕組みづくりが急ピッチで進められている。