未知の脅威に対して高い精度で検知・防御

株式会社FFRI（以下FFRI）から標的型攻撃対策ソフトウェア「FFR　yarai」シリーズのVersion2．5を8月22日にリリースしたと発表があった。ECサイトなどのセキュリティ強化に興味がある事業者は注目してもらいたい。

進化するサイバー攻撃の対策は“多角的な分析による高精度の検知・防御”

標的型攻撃をはじめサイバー攻撃は日々進化している。防御する側はそれを上回る対策技術が必要だとFFRIは語る。「FFR　yarai」シリーズでは従来のセキュリティ対策とは違いシグネチャやパターンファイルに依存していない。

複数のヒューリスティックエンジンによって標的型攻撃で利用される攻撃の特徴を多角的に分析し、“未知の脅威”に対して高い精度で攻撃を検知・防御するという。

バージョンアップで搭載された【第5のエンジン】

今回のバージョンアップではいままでの4つのヒューリスティックエンジンに加え、『機械学習エンジン』と呼ばれる第5のエンジンを搭載している。これにより人間が見つけ出すことが困難な検出ロジックが搭載された。

『機械学習エンジン』にはFFRIが収集した膨大なマルウェアの解析結果をビッグデータとして活用し、レコメンド機能などにも利用されている「機械学習」技術を利用して分析をおこなうことで、未知のマルウェアに対する対策強化を可能にしたという。

FFRIではサイバーセキュリティ上の脅威に対する研究開発体制を構築しており、今後も継続的に製品を強化していくそうだ。