【比較してみた】話題沸騰のAIスピーカーを徹底解説 ECサイトとの連携は!?
デバイスは、キーボードやフリック入力ではなく、音声で動かす時代へ。
Amazon、Google、LINEが販売したAIスピーカーが、日本でも大きな注目を集めている。そもそも、AIスピーカーがなぜ注目を集めているのか。ここでは、AIスピーカーを販売する3社の違いや、ECサイトとの連携の可能性などを踏まえながら徹底解説する。
AIスピーカーとは?
最近、ニュースなどで取り上げられることが多いAIスピーカー。AI(人工知能)がスピーカーに搭載されているが、実は、アメリカではすでに累計約3,300万台が普及している。なぜ、AIスピーカーは、これだけ普及が進んだのだろうか。
AIスピーカーは、パソコンやスマートフォンと操作方法が大きく異なる。パソコンやスマートフォンは、キーボードやフリック入力でデバイスを操作して、画面上でアプリを動作させるのに対して、AIスピーカーは、音声で指示を出して、必要な情報をアプリからの音声で受け取る。つまり、音声をベースにして、デバイスを操作するのがAIスピーカーの特徴だ。
音声でやり取りできると、どんなメリットがあるのだろうか。パソコンやスマートフォンでは、操作するのに、デバイスを起動させる手間がかかる。電源を入れたり、パスワードを入力したりする必要がある一方で、AIスピーカーであれば、このような手間はかからない。声で指示を出せば、それに反応して音楽を流したり、お天気情報を受け取ることができる。
日本では、今年からAIスピーカーが本格的に展開しており、今後どのように普及が進むのか注目が集まっている。そこで、この記事では、AIスピーカーを販売している大手3社(Amazon、Google、LINE)を比較して、その優位性と今後のECとの連携について考察する。
AIスピーカーの本命!?Amazon Echo とは
AIスピーカーの本命と言われているのが、ECサイト最大手のAmazonが販売する Amazon Echo だ。Amazon Echo は、「アレクサ」というAIエンジンを搭載。上位版から廉価版まで3つのタイプを販売している。
アメリカでは、すでに圧倒的なシェアを誇っている。その要因の一つが、ECサイトのAmazon.co.jpとAmazon Echoが連携していることだ。Amazon Echo に指示を出せば、必要なものがAmazonで注文できるという。この利便性は、ユーザーにとって大きいだろう。
日本語版は、ECサイトとの連携はこれからだが、Google、LINEと比べ連携するサービスの数や、当面AIスピーカーのキラーコンテンツである音楽配信サービスは最安値で提供。日本でも、本命と見られている。
しかし、日本においては、懸念点も残る。それが、日本語認識力だ。この点については、Androidで音声アシスト機能でデータの蓄積を積んでいるGoogleが優位に立っていると言われる。
【比較表で見る】Amazonにどう対抗するのか!?Google、LINEの戦略は
日本語認識力でAmazonを凌駕すると言われているのが Google だ。あくまで、予想の範疇だが、音声の認識はかなりの精度になると期待されている。Googleマップなど既存のサービスとの連携で、その価値はさらに高まるかもしれない。
しかし、残念な点は、外部のサービスとの連携だ。連携するサービスの数などはAmazonに後塵を拝しており、その面で劣ってしまう。それを今後どのように巻き返すが大きな課題となるだろう。
また、3社の中でもっとも苦戦が強いられそうなの