【Amazon】Alexaに対応した3つのデバイスを来週発売。EC業界としてどう向き合う?

ECのミカタ編集部

 Amazon.co.jp(以下、Amazon)は本日2017年11月8日(水)クラウドベースの音声サービスAmazon Alexaの日本語対応、そしてAlexaに対応した3種類のデバイスAmazon Echo、Echo Plus、Echo Dotの国内での展開を発表した。出荷開始は、11月13日(月)の週を予定しているという。

 いよいよその幕が切って落とされた、と言ったところだろうか。ついにAmazonのAIスマートスピーカー「Amazon Echo」「Echo Plus」「Echo Dot」の出荷開始が発表された。

 Echoたちの頭脳である「Alexa」には日本への導入に向けて、日本語での発話や認識技術、日本特有の知識、日本企業の開発者によって提供される日本ならではの「Alexa Skills(スキル)」と呼ばれる情報網が一から作り上げられたという。これによりユーザーは日本に特化したサービスを利用できるようになった。

 多くのパートナー企業から250以上のスキルが、日本のユーザー向けに提供されているという。また、Alexaは、クラウド上に構築されており、世界中の数万人の開発者が開発するスキルにより、常に賢くなっていく。

 こちらの記事https://ecnomikata.com/ecnews/16463/ でも取り上げているように、4000万曲のカスタマイズされた音楽プレーヤーとしても利用することができるし、ベッドにいながら照明を付けたり、映画を鑑賞する際にソファにすわったまま照明を暗くしたり、ベッドから「アレクサ、玄関の鍵を閉めて」と話しかけるだけで鍵を閉めたりすることも可能になる。

各社、熾烈な開発競争を繰り広げているAIスマートスピーカー市場

 もちろんAmazonが提供しているだけにECとは切っても切り離せない関係になってくる。もちろんAmazonだけでなく、LINEの「Clova」や、「Google Home」、Appleの「HomePod」なども虎視眈々を日本市場を睨み誠意開発中だとしている。サムスンの「ベガ」、マイクロソフトの「Invoke」も忘れてはならない。

 各社の狙いや、ビッグデータの活用方法、切り口などは微妙に異なってくる。母体の企業がユーザーを「どこに導きたいか」で変わってくるのは当然だ。その点に関してはコチラの記事も参考にしてみてほしい。https://ecnomikata.com/ecnews/14898/

「なくてはならないモノ」になるであろう「AIアシスタント」とどう向き合うか

「なくてはならないモノ」になるであろう「AIアシスタント」とどう向き合うか

 いずれにせよビッグデータを用いたAIが、音声認識システムを通して我々の生活を変えていくことは明確だ。冒頭でも述べたが、「その幕は切って落とされた」のだ。

 現時点では家庭用AIアシスタントの市場はかなりの初期段階といえるが、消費者にAIアシスタントが浸透すればスマートフォンと同じで、それらを使わない生活に戻ることは恐らく二度とないと思う。それは先行して発売されている各国の反応と売上を見れば一目瞭然だろう。

 EC業界としては、こうしたビッグデータやAI、音声認識システムをどう活かしていくかを常に考えておかなければならない。そしてそのスピードは緩やかではない。アナタがスマートフォンの普及速度を肌で感じてきたならば、尚更のことである。

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