11万件の挑戦と支援者をつなぎCVRも向上! CAMPFIREがAIレコメンドで実現する「想いの循環」

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ECのミカタ編集部 [PR]

国内最大級のクラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」。2011年のサービス開始以来、累計支援総額は1120億円を突破し、約11万6000件のプロジェクトが生まれてきた。個人や企業の「挑戦」と、それを応援したい支援者を結びつけるこの仕組みを支えているのが、シルバーエッグ・テクノロジー株式会社のAI搭載リアルタイム・レコメンドサービス「アイジェント・レコメンダー」だ。株式会社CAMPFIREの大塚健太氏、宇田川舜氏に、「アイジェント・レコメンダー」導入の背景と成果、そしてクラウドファンディングにおけるAI活用の意義について話を聞いた。

ユーザーの行動履歴から本質的な興味・関心を捉える

──「CAMPFIRE」の概要について教えてください。

株式会社CAMPFIRE サポート開発ユニット PAマーケティンググループ グループマネージャー 宇田川舜氏 CAMPFIREは、個人や企業の起案者(プロジェクトオーナー)が実現したいアイデアやプロジェクトを掲載し、それに共感した方々(支援者)から資金を募ることができるクラウドファンディングのプラットフォームです。

特徴は、特定のカテゴリーに偏らない点です。以前はクリエイターの利用が中心でしたが、コロナ禍を経て飲食店支援や地域活性化にも広がり、近年は「推し活」などの文脈でも活用されています。単に商品を売る場ではなく、「挑戦と応援の循環」を生み出すメディアのような側面を持っていることが大きな特徴です。

──「アイジェント・レコメンダー」を導入した経緯を教えてください。

株式会社CAMPFIRE プロダクト企画推進室 室長 大塚健太氏 導入は2020年頃、コロナ禍でプロジェクト数が急増したタイミングです。当時はクラウドファンディングのプラットフォームとして起案者にどう伴走し、サイト内での送客を強化するかが課題でした。

CAMPFIREはジャンルが多岐にわたるため、単純にサイト上にランキングを提示するだけではユーザーの興味に合ったプロジェクトにたどり着きにくい。そこで、「Aというプロジェクトが好きな人には、関連するBを自然に提示する」といった、一人ひとりの嗜好に合わせたレコメンドの必要性を感じ、導入を決めました

──多様なプロジェクトを扱うからこそ、潜在ニーズの把握が重要になるのですね。

宇田川氏 おっしゃる通りです。CAMPFIREのプロジェクトは最長でも約3カ月で終了します。ECのように同一商品が継続的に売れるわけではないため、一般的なロジックでは学習データを蓄積しにくい構造です。

そのため、スポット的な興味だけではなく、ユーザーの行動履歴から本質的な興味・関心を捉える必要があります。ニッチすぎず広すぎない範囲で、適切にスコアリングして提案する仕組みが不可欠でした。

株式会社CAMPFIRE サポート開発ユニット PAマーケティンググループ グループマネージャー 宇田川舜氏

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潜在ニーズにアプローチしCVRを改善

──実際にCAMPFIREのサイトにおいて、「アイジェント・レコメンダー」をどのように活用されていますか。

大塚氏 トップページや公開中のプロジェクト一覧ページに加え、終了後のプロジェクトページでもレコメンドを表示しています。通常のECは商品を購入して終わりですが、クラウドファンディングでは支援完了後も活動報告などを見るためにページを再訪するユーザーが多いのです。そこで新たなプロジェクトをレコメンドすることによって、サイト内での回遊を促しています。

──運用面で工夫されている点はありますか。

大塚氏 CAMPFIREのユーザーは、行動のコンテキスト(文脈)が大きく変わることがあります。たとえば、地場グルメを支援し続けた人が、直後にまったく別ジャンルを支援することが珍しくありません。こうした動きにAIが引きずられないよう、パラメーターの調整を継続的に行っています。また、有名人や大型IPによるプロジェクト開始時には短時間でアクセスが急増しますが、そうした負荷にも柔軟に対応いただき、安定した運用ができています。

──具体的にはどのような成果・効果がありましたか。

大塚氏 トップページのセカンドビューに設置したレコメンド枠は、他コンテンツと比較して約2倍の誘導効果がありました。さらに、GMV(流通取引総額)をインプレッションで割った収益性でも約2倍の成果が出ています。

宇田川氏 メールマーケティングでも効果がありました。活動報告メールにレコメンドを組み込み、閲覧・支援データに基づく配信を行ったところ、パーソナライズされていないメール配信と比べてCVRで約1.5倍の優位性が見られました。

──「アイジェント・レコメンダー」の導入で、サイト運営やマーケティングにポジティブな変化は生まれましたか。

大塚氏 運営上大きかったのは「手離れの良さ」です。起案者への対応にリソースを注ぐ中でも、自動で最適なレコメンドを行ってくれるため、支援者フォローの施策の効率化につながりました。常に一定の成果が期待できる安心感があり、導入後はスタッフが個別に調整しなくても、「アイジェント・レコメンダー」が最適な提案を自動で実施してくれるという点が特に心強いです。

「CAMPFIRE」公式サイト

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「点」ではなく「線」で継続的関係を築く

──コマース業界におけるAI活用についてはどのように捉えていますか。

宇田川氏 単なる購買最適化ではなく、ユーザーのライフサイクル全体にどう関わるかが重要だと考えています。クラウドファンディングを一度きりの「点」の体験で終わらせず、「線」として継続的な関係を築く。そのためにAIは不可欠な存在です。

──その一方で、「アイジェント・レコメンダー」による提案は、支援者にどのような価値をもたらしていますか。

大塚氏 支援者様にとっての価値は、自分の関心や価値観に合ったテーマに具体的なアクションとして関われる点にあります。例えば「ソーシャルグッド」に強い関心を持つユーザーには、閲覧・支援履歴をもとに、より粒度の細かい「動物保護」などのプロジェクトを継続的に案内することができます。

クラウドファンディングの特徴は、“欲しいものを買う”のではなく、“共感した取り組みに参加する”点にあります。日常生活の中で現地に足を運んだり、活動に直接関わったりするのはハードルが高いですが、レコメンドによって自分の関心に近いプロジェクトと出会えることで、「支援する」という形で無理なく関与できるようになります。

言い換えれば、支援は“行動の代替”として機能します。時間や場所の制約を超えて関心のあるプロジェクトに関わることで、それが支援者自身の自己充足につながります。AIによるレコメンドは、こうした個人の内発的な動機を具体的な支援行動に橋渡しする役割を担っています。

株式会社CAMPFIRE プロダクト企画推進室 室長 大塚健太氏

「想い」をつなぐ伴走型プラットフォーム

──CAMPFIREは2026年1月に15周年を迎え、企業としてのミッションを刷新されたそうですね。

大塚氏 「想いを起点に、あらゆる価値をめぐらせる」という新たなミッションを策定しました。これまではお金を一人でも一円でも多く巡らせること自体に比重を置いていましたが、本質は「想い」にあると再認識しました。クラウドファンディングで生まれるのは資金だけでなく、共感や信頼、新たなつながりです。資金調達で終わらず、CAMPFIREは挑戦を持続可能にする伴走型プラットフォームを目指しています。

──今後の計画や目標について教えてください。

大塚氏 クラウドファンディングに対してまだ誤解があるため、正しい理解を広める広報活動が必要です。また、EC事業者には新ブランド立ち上げやプロモーションのきっかけとして活用していただきたい。集客からLP制作まで伴走することで、これまで届かなかった層へのリーチを実現し、新たなシナジーを生み出していきます。

宇田川氏 クラウドファンディングでは、起案者と支援者の間に“共創関係”が生まれ、共にブランドを育てるプロセスが成立します。単に掲載するだけでなく、集客やプロモーションに本気で取り組む事業者に対し、オールインワンで価値提供することが重要です。繰り返し活用される仕組みを作り、AIを活用してボトルネックを解消し、共感できるプロジェクトとの出会いを創出し続けたいと考えています。

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