リアルタイムで世界のバイヤーとつながる「eBay Live」舞台裏に密着! 日本セラーの発信力を育成

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ECのミカタ編集部 [PR]

インフルエンサーや店舗スタッフなどが配信者となり、リアルタイムで商品を販売していくライブコマース。その大きな特徴は、視聴者とのインタラクティブなコミュニケーションにある。世界規模のオンライン・マーケットプレイス「eBay」が展開している「eBay Live」もその一つであり、2025年から日本国内のeBayセラーへの活用支援が始まっている。

そこで今回は、良質なヴィンテージアイテムが揃う「NUIR VINTAGE」を運営する株式会社ペンギントレードが、セラーのライブコマース挑戦を支援するプロジェクト「eBay Live Host Matching」を利用して実施した「eBay Live」の配信現場に密着。ライブの舞台裏をお伝えしつつ、その他実際に「eBay Live」をスタートさせた2社のセラーの声も交えて、その仕組みや活用メリットを深掘りする。

●セラー事例
・株式会社ペンギントレード(ヴィンテージファッション/東京)
・株式会社コレクト(トレーディングカード/北海道)
・ヤマショウマネジメントアンドサービス株式会社(スニーカー/大阪)

日本セラーの実践現場に密着! ライブコマース「eBay Live」をやってみたら

近年日本でも大きな注目を集めるライブコマースは、視聴者とのやり取りを通じて“リアルタイム”に商品を販売できるのが魅力。「奥に映っている商品が見たい」「こういった商品が欲しい」といった“生”の声を直接聞きながら、販売することができる。今回取材したNUIR VINGTAGEの「eBay Live」でも、配信を見ているアメリカのバイヤーたちから絶え間なくコメントが届き、ライバー(出演者)はそれに答えながらテンポよく進行した。

実際にeBayでは、ライブコマースに興味を持つセラーが増えており、2025年の年末から3カ月ほどで日本国内の配信セラー数は2倍に。中には、ほぼ毎日eBay Liveを配信しているセラーもいるという。

現状、日本のセラーがeBay Liveを利用するには、イーベイ・ジャパンのライブチームの承認を得る必要がある。配信するために必要な準備やeBay Liveにおける禁止事項、初期の進め方などを理解してから始めないと、後から思わぬトラブルになりかねないからだ。

特に、関税と送料については気を配る必要がある。例えば、落札された価格がeBayの提供する真贋保証サービス(Authenticity Gurantee)の対象となる基準を満たすかどうかによっても、関税のかかり方や送り方が異なってくる。eBay Liveでは、販売時にこういった注意点を伝える必要があるため、事前のレクチャーが必須なのだ。

海外からライバーを招へいし、2026年3月に東京のNUIR VINTAGEで行われた「eBay Live」の様子。視聴者とやり取りしながら、商品の状態をくわしく紹介できるのもライブコマースならでは

eBay Liveでバイヤーとの接点を増やす

eBay Liveを利用することは、新規でeBayに参入するセラーにとっても、ベテランのセラーにとってもメリットがある。eBayで商品を販売する際に新規セラーが感じやすい“壁”の一つは、「なかなかバイヤーに見つけてもらえないこと」。そこで、越境EC販売の新たなアプローチとしてイーベイ・ジャパンでもライブコマース「eBay Live」の浸透に力を入れている。

目玉は、1ドルから販売を開始する「1ドルオークション」。販売数がアップし、その結果として、フォロワー数が増えてセラー側からメッセージやeDMを送れる状態になれば、イベントなどの案内もしやすくなる。もちろん、“1ドルスタート”は赤字で落札されるリスクも伴うが、ここでは1商品での利益だけ考えるのではなく、eBay Liveでバイヤーとの接点を作り、長期的にストアのファンに育てていく視点が大切だ。バイヤーとの接点を増やせることは、既存のセラーにとっても大きなメリットと言えるだろう。

NUIR VINTAGEで行われたeBay Liveの舞台裏に潜入

NUIR VINTAGEで行われたeBay Liveの舞台裏に潜入株式会社ペンギントレード EC事業部 マネージャー 小角遥氏

2026年3月、株式会社ペンギントレードが運営する渋谷の「NUIR VINTAGE」へ取材に向かうと、実店舗に隣接する一室でeBay Liveの配信が行なわれていた。スマートフォンのカメラの前で商品を紹介するライバーに加えて、オークションの操作などを行うサポート役、eBayのスタッフ、そして将来的にライバー役となることを予定しているペンギントレードのスタッフの合計4人が、チームとなってライブを進行していく。

この日、ペンギントレードはeBayが提供する「eBay Live Host Matching」を利用してeBay Liveを実施。このサービスは2026年3月末まで行われていたもので、セラーが自走できるように、eBayがライバーとスタッフを派遣して配信方法を学んでもらうものとなっている。

「eBay Live Host Matching」とは
双方向性の高い形式で商品を魅力的に紹介できる、経験豊富なライバー(ライブホスト)と、ebay Liveに挑戦したいセラーをつなぐ仕組み。セラーは販売する商品と発送の準備をしておけば、配信当日は経験豊富なライバーが視聴者とのやり取りを通じて販売を進めてくれる。ライブ配信という新しい形でバイヤーと直接つながりながら、リアルタイムで市場のニーズを得られるeBay Liveの魅力を感じられる取り組み。

ライブを見ていて、一番に驚くのは売れる「スピード感」だった。NUIR VINTAGEでは1ドルからオークションを開始し、入札されるごとに10秒が加算され、0秒になった時点での金額で落札される仕組みをとっていた。この販売方法はセラーごとに決められるようで、売り方の自由度は高いと言える。最終的に、この日は6時間の配信で110点ほど用意したうちの約8割が販売に至った。おおよそ4分に1個の商品が売れていった計算になる。

6時間と聞くと長丁場に思えるかもしれないが、それだけの時間をかける意味はある。この日担当したライバーは、「私たちが配信を始める時間は、アメリカ東海岸の視聴者から集まり始め、時間が遅くなるにつれて、西海岸の視聴者がより多く参加します」と教えてくれた。取材時3月の日本とアメリカ東海岸の時差は13時間、西海岸との時差は16時間だ。例えば、日本で9時から15時でライブ配信をしたとすると、東海岸では20時〜26時、西海岸では17時〜23時となる。この日の配信では、この6時間で常に40人ほどのバイヤーが視聴し、トータルの参加者は2000人ほどにまで及んだとのこと。

そして、ライブコマースの大きな特徴であるバイヤーとのコミュニケーションにおいても、興味深い光景が見られた。この日はサングラスの売れ行きがよかったことから、配信中にサングラスを隣接している実店舗から持ってきて商品に加えていた。時には「シャネルの財布はありますか?」「メンズのルイヴィトンの財布はありますか?」といった要望に応えるため、急遽商品を追加することもあるそうだ。

カメラに映るように、ライバーの後ろにも商品をレイアウト。スタッフは商品準備などでライバーをサポートする

これはライバーにとってもモチベーションになるという。この日のライバーは「バイヤーはセラーとの交流を楽しんでいます。私としても、視聴者が長い間探していたアイテムをeBayでしか実現しないような価格で提供できるのが本当に好きなんです」と語ってくれた。

さらに、日本のセラーがeBay Liveで成功するためのコツも聞くと、「バイヤーに対して誠意を尽くして継続して配信を行うことと、透明性を保って彼らが知るべき情報をすべて伝えることが大切です。そして、なによりも配信を楽しんでください」と教えてくれた。

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想像以上の販売数。発送用ダンボールが足りなくなる!?

この日が3回目の配信だったというペンギントレードでは、eBay Liveについてどのような手応えを感じているのだろうか。配信を始めるに至った背景から、3回の配信を通じて感じていることなどについて、同社 EC事業部 マネージャー 小角遥氏に伺った。

──eBay Liveに挑戦した理由、背景をお聞かせください。

最近は、多くのプラットフォームがライブコマースを開始しています。今後はアメリカや日本を含め、世界中でライブコマースが一般的な消費活動の場になると感じてeBay Liveを始めました。

──eBay Liveを行う際、事前に用意したことをお聞かせください。

以前から(他のプラットフォームで)ライブ配信はしていたので、必要な機材はすでにありました。そのため、今回用意したのはeBayへの商品情報の登録と、管理用にスプレッドシートに商品をまとめることです。大きなハードルは感じませんでした。

──ライブを拝見し、ものすごいスピード感で売れていくと感じました。この点については、どのように捉えていらっしゃいますか。

“1ドルスタート”にしているのが、スピード感を生んでいる要因だと思います。オークション形式にすることでほぼ確実に落札されるため、購買件数が増え、eBay内でのストアの評価を高めることにもつながります。商品によっては目標金額に届く前に落札されることもありますが、これをきっかけに顧客になってくれる人もいるので、トータルで見ると前向きな効果の方が強く感じられます。

──eBay Liveで売上を作っていくために意識していることはありますか。

バイヤーに安心してもらうために、商品状態をしっかりと映すことです。中古品を買うときの一番の懸念は商品状態です。オンラインストアであれば商品写真を10枚ほどしか載せられませんが、ライブ配信ではバイヤーのリクエストに応じてくまなく状態を見せることができます。ただし、映像で見せられるからといって、そこだけで終わりにせず、商品ページにも状態を詳しく記載することも大切です。

──NUIR VINTAGEはオンラインと実店舗の両方を構えていて、実店舗では海外からのお客様が多く見受けられます。店舗販売とeBay Liveを組み合わせることの相乗効果を感じることはありますか。

同じく海外のお客様に販売すると言っても店舗とeBay Liveでは売れる商品が異なるので、より商品を売れる環境づくりを意識しています。店頭ではきれいな状態の商品を探す人が多い一方で、eBay Liveではヴィンテージが好きな人や落札後に自分で修理して使う人が多くいらっしゃいます。また、ライブ配信を見て店頭に足を運んでくださる人もいますね。

──今後の展望と、これからeBay Liveを始めるセラーさんへのアドバイスをお聞かせください。

今後は、(この日配信が行われた)渋谷店とは雰囲気の異なる鎌倉店や原宿店でも配信をしていきたいです。また、複数商品をまとめた「セット販売」や、特にきれいな状態の商品の販売もしてみたいと考えています。

これからeBay Liveに挑戦するセラーさまには、「売ること」だけではなく「売れた後」のことも考えておくことを伝えたいです。私たちは初めてeBay Liveを実施した後、通常は1〜2人で発送作業をしているところ、4人体制で2日間かけて行いました。特に、ダンボールの数をしっかり確保しておくことを強くおすすめします。本当にeBay Liveはよく売れるので、1回目に配信した際は、他部署からダンボールをかき集めたほどです。

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eBay US担当者に聞いた
「ライブ配信前」に準備しておきたい6つのポイント


● 厳選された魅力的な商品ラインアップ
● 明確な価格戦略と最低許容価格
● すぐに発送できる在庫数量
● 正確で最適化された商品リスティング
● 高品質な商品ビジュアル
● 配送およびフルフィルメント計画


準備は成功の鍵。上のような準備に加えて、「なぜその商品が希少なのか」「コレクターズアイテムとしての価値は何か」「なぜ今トレンドなのか」「どんな特別さがあるのか」といったストーリー性を考えておくことも有効。

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eBay Liveを活用する日本のセラーは続々と増えている

eBayで販売をしている日本国内のセラーの間でも、ライブコマースに興味を持つストアは増えている。ここでは、同じく「eBay Live Host Matching」を利用して3月にeBay Liveに挑戦したAnimart Japan(株式会社コレクト)とBad Sneakers(ヤマショウマネジメントアンドサービス株式会社)の事例も紹介しよう。

■株式会社コレクト(トレーディングカード販売)

自身でもライブを体験する太田氏(写真右)。株式会社コレクトは「eBay Japan Awards 2025」カテゴリーグロースアワードのコレクティブル・カードゲーム部門賞を受賞している(左はこの日担当したUSからの派遣ライバー) ●eBayストア:Animart Japan

【答えてくれた方:株式会社コレクト 代表取締役 太田氏】

──eBay Liveを開始した背景をお聞かせください。

TikTokやInstagramなど、SNSでのライブ配信に勢いを感じていたことから、自社でもライブ販売を検討していました。その中で、自社のSNSアカウントを一から育てるよりも、すでにバイヤー基盤が整っているeBay上でライブ販売を行うほうが、効率やコスト面でもメリットが大きいと考え、eBay Liveへの参加を決めました。

──実際にeBay Liveに取り組んだ感想をお聞かせください。

eBay Live Host Matchingを利用したこともあり、初めてのeBay Liveは想像以上に盛り上がりました。事前にブラッキーやリザードンといった人気キャラクターのポケモンカードを準備していましたが、コメント欄にはカラカラのようなニッチなキャラクターなど、想定外のリクエストが次々と寄せられ、双方向のコミュニケーションの重要性を感じました。

また、PSA社の鑑定付きカードは業者バイヤーの比率が高いため、再販で利益が出る水準で価格が落ち着くケースが多かった一方、古いカードは想定以上の価格で売れる場面が多く見られました。中には、日本国内では500円程度のカードが40ドル(約6000円)以上で落札されるケースもありました。

──視聴者にコレクター層が多かったとのことですが、初めてのeBay Liveを終えてどのような手応えを感じましたか。

配信前は言語の壁に不安を感じていましたが、バイヤーは想像以上にフレンドリーで温かく、ライブ配信によって海外バイヤーとの距離が近くなりました。日頃の感謝を直接伝えられたのは大きな収穫です。

──今後の展望についてお聞かせください。

初めての配信では、関税に関する説明や、日本語と英語で異なるポケモン名の対応など、いくつかの課題も残りました。しかし、ライブ配信の盛り上がりから今後の可能性を見出せたので、今後も積極的に取り組んでいきます。「ポケモン」だけでなく「ONE PIECE(ワンピース)」など他のトレーディングカードの販売にも広げたり、「PSA鑑定カードのみの日」を設けたりするライブ販売も面白いのではないかと考えています。

■ヤマショウマネジメントアンドサービス株式会社(スニーカー販売)

自身もライバーとして発信する山下氏(写真左)。USより派遣されたライバー(写真右)は「コレクター志向のバイヤーが多いこともあり、関税に関する指摘やトラブルはほとんど見られなかった」と振り返る
●eBayストア:Bad Sneakers

【答えてくれた方:ヤマショウマネジメントアンドサービス株式会社 山下氏】

──eBay Liveを開始した背景をお聞かせください。

eBay Liveに参加した目的は、「ストアの認知拡大」です。近年はライブコマースが大きなトレンドになっており、この波をいち早く捉えたいと考えていました。現在、私たちはInstagramなどのSNSに力を入れており、動画やライブ配信を通じてバイヤーに直接アピールできる点に魅力を感じています。今回の配信は単なる販売の場としてだけでなく、今後の本格的なライブ活用に向けたトレーニングの意味合いも込めての挑戦でした。

──実際にeBay Liveを実施した感想を聞かせてください。

ライブコマースの手応えは想像以上でした。特に驚いたのが、他サイトのオークションよりも高値で落札された商品があったことです。また、配信中に同じバイヤーが複数の商品をまとめて購入してくださるなど、私たちが思っていた以上にリピーターの存在が大きいことも実感しました。

顔を見せながら直接コミュニケーションをとって販売できるライブ配信は、バイヤーとの信頼関係を築くのに最適です。既存のお客様との絆を深めるだけでなく、新規バイヤーに向けたプロモーションとしても有効な手段だと実感しました。今後は、日本時間の毎週月曜日に約1時間のライブ配信を定期開催し、より多くのバイヤーに認知してもらえるよう取り組んでいきたいです。

この日が日本から初めてスニーカーカテゴリーでのライブ配信となったが、ライバーは「非常に楽しく配信することができた」と語った

双方向のeBay Liveでバイヤーとの関係性をより深く

【コミュニティ/エンターテインメント/リアルタイムでの商品発見】を組み合わせたライブコマースは、進化を続けるECの最前線と言えるだろう。中でも「eBay Live」は、すでに強固なバイヤー基盤を持つeBayにおいて、一から自社でライブ配信を行うよりも初速を高めた状態で始めることができる。日本のeBayセラーがリアルタイムでバイヤーとつながり、より深い関係性を築くことができるeBay Liveから、今後も目が離せない。

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