KDDIとテレビ朝日、ライブコマースで連携の真相に迫る!新たな風穴を開けられるか?
KDDI株式会社(以下、KDDI)の協力で、「Wowma!」とライブコマースの結びつきについて考えるべく、テレビ朝日の通販番組に潜入させていただいた。その番組とは「特選ものコンシェルジュ」というもので、実は来年1月からこの番組とKDDIコマースフォワードが提供するショッピングモール「Wowma!」を連動させた「ライブコマース」のトライアルを実施するというのだ。
もともと「Wowma!」内にはテレビ朝日グループの通販「Ropping」というサイトを持っていて「特選ものコンシェルジュ」で紹介されたものをWowma!で提供できるなど両社の親和性は高い。KDDIとテレビ朝日が言うにはこの両社の可能性を最大化させるのがライブコマースだとしているのだ。
ライブコマースとTV通販は似て非なるものなのに?KDDIは何を思う?
ただ、僕はテレビ通販とライブコマースは似て非なるものだと思っている。大きく異なるのはそのインタラクティブ性だ。テレビ通販は確かに動画で商品を売り込むという意味ではライブコマースと同じだが、ライブコマースはその売り込んでいる最中にお客様とのコミュニケーションが生まれる。売り込むプロでありまた瞬時に対応できる瞬発力のようなものが問われるのがライブコマースだからだ。どういう結びつきがあるというのだろう。
これについては、テレビ朝日のデジタル事業センター長 大場洋士さんは「これまでテレビというのは“放送”という言葉の通り、送りっ放しだったことを変えていく」とした。言うなれば、これまでテレビなどはマスに対して発信することを前提にして来たわけだが、ネットの登場でメディアは多様化して個々へのアプローチが重要視されて、そこへの丁寧なケアが求められる時代の中で、テレビは何ができるだろうと考えた上での施策だというのだ。
KDDIとテレビ朝日が手を組む本当の意味
まずは「特選ものコンシェルジュ」で新企画「イケメン 通販騎士」という企画を立ちあげ、この中で俳優や歌手などのイケメン四人が登場し、実演販売ノウハウをカリスマ実演販売士のレジェンド松下さんから叩き込まれて、商品のプレゼン能力を鍛えていくのだ。当然この段階ではまだテレビ通販の域を脱しないが、ここで彼らが脚光をあびることで、今度はWowma!内の「Ropping」でライブコマースなどにステージアップさせていこうというわけだ。
テレビ通販とライブ