ネイリストと個人をつなぐSNS型予約アプリ「Nailie」でこれからの時代の働き方が変わる

ECのミカタ編集部

ネイリストと個人をつなぐSNS型予約アプリ「Nailie」でこれからの時代の働き方が変わる

 ​株式会社ネイリーは、ネイリストと個人をつなぐSNS型予約アプリ「Nailie(ネイリー)」をリリースした。サロンを予約するのではなく、ネイリスト本人とSNSを介して繋がることで好きなデザインをもとにネイリストを探せるようになるという。

 まさに「個」の時代の波が来ていると言えるアプリが配信された。SNS型予約アプリ「Nailie(ネイリー)」ではネイリストとユーザーを繋ぎ、ネイリストが投稿したネイル画像からデザインを探したり、気に入ったネイリストをワンタッチで予約、クレジットカード登録で簡単に決済まで終わらせる事ができるという。

 ネイリストにとっては当日キャンセルを防ぐことが出来たり、面倒な会計業務も短縮することが可能になる。将来的には売上管理や収支計算など、サロン経営に関わる一切の処理をアプリ内で行えるように開発を進めているという。

 このアプリ最大の特徴は、今主流のクーポンサイトであるような価格重視のものではなく、ネイリスト個人の個性を発信できる点にある。従来のクーポンサイトでは、どうしても価格競争がおこってしまう。「Nailie」では価格だけでなく、ネイリスト個人の個性や世界観を発信することで、ネイリストのフォロワーを構築することができるのだ。

 現在はβ版として、運営サイドがスカウトしたSNSで人気のネイリストのみ登録可能となっている。2018年4月に東京在住のネイリストに公開、同年7月に全国リリースする予定だという。また、英語、中国語などのバージョンも予定しており、海外からのインバウンド需要にも対応していくという。

「Nailie」が可能にするネイリストの新しい働き方

「Nailie」が可能にするネイリストの新しい働き方

 すでにフリーランスが主流となっているアメリカでは、就業人口の1/3がフリーランスとも言われている。日本でもネイルサロンの94%が個人店ということもあり、「Nailie」によってネイリスト個人の新しい働き方が確立されていくのかもしれない。

 予約台帳サービスのTORETAを一歩先ゆく形にしたようなサービスだなと感じた。SNSの機能を介することでネイリストとの繋がりも深いものに感じられるし、ネイリストにとっても業務の簡略化に繋がる。まさに「個」が活躍していくためのアプリだと言える。

 価格競争を生みにくい構造も良い点だ。価格競争は働き手の意欲も大きく削り取る。ネイルサロンはもちろん、美容室や飲食店にもこの話は通ずるところがあるだろう。フリーランスや複業、パラレルキャリアが声高に叫ばれるようになった今、時代のニーズを実によく汲み取ったアプリと言える。こうした社会問題的なところも解決に導いていけるようなアプリがこれからも増えていくことを切に願う。

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