アメリカ宅配ロボットベンチャーにプロパティエージェント社が$1,000,000の投資を実施
プロパティエージェント株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:中西 聖、以下「プロパティエージェント」)は、米国カリフォルニア州シリコンバレーの宅配ロボットベンチャー企業「Robby Technologies Inc.(以下「Robby Technologies」)」への投資を実行したことを公表した。
市場規模10兆円以上の宅配業界にフォーカス
不動産開発販売事業、プロパティマネジメント事業を行うプロパティエージェント社は、自社開発する物件の資産価値を向上するべく、かねてより同社が2007年に特許を取得した「建物内搬送システム」(物品を直接居住者に届ける機械装置システム)の活用について検討していた。
その検討の過程において、昨今話題となっている宅配業界の人材不足問題に直面したのだ。市場規模10兆円以上の宅配業界は、ECの利用浸透により年10%以上で成長しているものの、働き手不足、働き方改革の影響により、今後ロボットによる自動化が予見されているのは周知のとおりだ。
宅配ロボットベンチャーに$1,000,000の投資
同社では、かかる状況を踏まえ、宅配ロボット開発において先行している米国カリフォルニア州シリコンバレーの宅配ロボットベンチャー企業、Robby Technologies社への投資を行うことにより、宅配ロボット事業における先進情報を取得すること、及び、将来同社が日本市場において展開する際、優先的地位を得ることを目的として、投資することを決定した。
投資金額は、US$1,000,000に上り、開発製品の展開・ビジネスモデル確立に向けた株式による資金調達(シリーズAの資金調達)を現在検討している段階にあるため、同社の出資シェア獲得にむけ、将来株式による資金調達を実行する際、株式に転換することを約定する投資契約(SAFE)による投資を先行して実行したのだ。
宅配ロボット市場を押さえるための強力な布石
プロパティエージェント社は、今回の投資実行後、日本国内における宅配ロボット事業の法的整備状況の調査、マーケットの調査、政治的状況などの調査、官公庁折衝、ビジネスモデル検討等を行い、将来宅配ロボット事業を日本市場にて展開する際の足がかりを整える役割を担っていると意気込む。
さらにRobby Technologies社では、中期的にグローバル展開していくことを計画しているとのことだ。プロパティエージェント社としても、これに併せて宅配業界が抱える問題が深刻な日本市場での展開及び同社の同分野でのアドバンテージを最大限活用し、展開していくとしている。
また、当社の保有する特許「建物内搬送システム」と並行して宅配ロボット事業に関与し、今後も不動産サービス(住居内の機械設備や仕様にとどまることなく、入居者の利便性を向上、革新させるためのシステムや機械装置導入等)の価値を創造していくことを目指しているとしている。
日本国内の宅配業界が抱える人材不足やひっ迫する配送ニーズにいかに対応していくかといった課題に対しては、大手宅配業者だけではなく、さまざまな立場からアプローチがされている所だ。今回のアメリカの宅配ロボットベンチャーへの投資は、その課題に対応する事はもちろん、宅配ロボット市場という新しいフロンティアを切り拓く、希望溢れる輝かしいチャレンジと言えるだろう。