日本の農水産品を越境販売!ヤマトグループ、バンコク東急百貨店などが提携し『47 Fresh From JAPAN』をオープン
PT Retail Corporation Limited(以下「PT Retail」)と、株式会社ライヴス(以下「ライヴス」)、株式会社メディエーター(以下「メディエーター」)、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン(以下「ヤマトGL」)は、輸出入手続きから、各種輸配送、現地販売までをトータルで提供する『47 Fresh From JAPAN』を、バンコク東急百貨店パラダイスパーク店にオープンした。
日本からタイへの農水産品の越境販売を支援
タイ王国でバンコク東急百貨店パラダイスパーク店を運営するPT Retail(本社:バンコク、CEO:早野 高)と、ライヴス(本社:渋谷区広尾、代表取締役:清家 貴)、メディエーター(本社:バンコク、代表取締役:ガンタトーン ワンナワス)、ヤマトGL(本社:中央区築地、代表取締役社長:北川 太治)は、日本の生産者の新たな販路拡大による農水産品の輸出拡大と、タイの消費者の豊かな生活の実現に貢献するために、輸出入手続きから、各種輸配送、現地販売までをトータルで提供する『47 Fresh From JAPAN』を、バンコク東急百貨店パラダイスパーク店に2018年1月24日に本格オープンした。また、今回の本格オープンに際し、1月24日に現地でセレモニーを実施している。
タイでの販路拡大に強み
日本国内における食品産業の市場が、少子高齢化や人口減少に伴い縮小が見込まれる一方、海外では急激な経済成長を続けるアジアを中心に、日本の農水産品への需要が高まっている。
特にタイでは、タイ国民の日本入国ビザが免除になったため、タイから日本への観光客が年々増え日本食の人気が高まっており、多くの日本食レストランがタイへ進出している。また、タイ政府による健康促進対策の実施に伴い、国民の健康志向が高まり、安全かつ高品質な日本食材へのニーズも同時に高まっている状況がある。
一方で、日本の生産者がタイへの販路拡大を図るにあたっては、煩雑な輸出入手続きや現地での販売先の開拓、言語などがハードルとなり、多くの生産者が進出を諦めているというのも事実だ。
特に販路開拓での難易度を高さを訴える声が多く、その点に対応するために、今回4社が連携しバンコク東急百貨店パラダイスパーク店に、販売する拠点として『47 Fresh From JAPAN』を本格オープンし、日本の農水産品の日本からタイまでの輸出入手続きからタイ・バンコク市内の配送までをトータルで行うことができるサービス提供を開始するに至った。
このサービスの利用によって、日本の生産者は、ライヴスへの国内販売取引のみでタイでの販売が可能となり、商品について、タイ国内でのテストマーケティング(嗜好調査)ができる。また、タイの消費者にとっては、日本からの産地直送の「旬」な食品を自国の販売店で新鮮なまま入手することが可能となる。
タイの地に羽ばたく日本の農水産品
4社が各々持つ機能を連携させ、商品の調達から日本・タイ間の輸出入及び配送、販売場所の提供、実店舗での販売までをトータルで提供することで、日本の生産者が容易にタイ・バンコクに輸出し販路を拡大できるサービスを提供する。
◆各社の主な役割
【1】PT Retail
・販売スペースの提供
【2】ライヴス
・日本国内商品の買取業務
・輸出業務
・マーケティング業務
【3】メディエーター
・タイでの店舗設営・運営・販売業務
・輸入業務
・日本産品プロモーション
【4】YGL(ヤマトグループ)
・日本・タイにおける輸送業務
・商品提案(連携協定を締結している各都道府県や取引先の生産者などと連携)
今回のオープンにあたり、今後益々ニーズが高まるタイでの日本食ニーズに応え、日本の農水産品の輸出拡大に貢献していくとしている。また、現在は果物を中心に販売しているが、今後は魚介類や加工食品に広げて、日本全国の産品を取りそろえる商品展開を目指す方針だ。
さらに、ヤマトグループのタイにおける宅急便ネットワーク(SCG Yamato Express Co., Ltd)を活用し、ECで注文を受けた商品をタイの消費者に直接届ける等、販路の多様化を検討していくとしている。リアルとネットの融合は日本の農産物にも及び、タイの地で花開こうとしている。今後の『47 Fresh From JAPAN』のさらなる展開から目が離せない。