フリマアプリ「メルカリ」が500万ダウンロード、アメリカでも展開へ

■簡単で安心なサービスで人気アプリに成長

株式会社メルカリは9月16日、フリマアプリ「メルカリ」が500万ダウンロードを超えたことを発表した。月間流通金額は数十億円規模に成長しているという。また、米国でのサービスを現地時間9月12日に開始。iOSとAndroidに対応させている。

「メルカリ」は、スマートフォン向けのフリーマーケットサービスアプリだ。
スマートフォンのカメラで商品を撮影して、説明や価格を添えて投稿するだけで出品できる。
購入希望者は、いったんサービスの事務局に代金を支払う。そして、商品到着後、出品者と購入希望者の双方が評価をしたあとで、事務局から出品者に支払われる。クレジットカードのほか、コンビニや銀行ATMで支払いが可能だ。

間に事務局が入ることで、売る方・買う方双方にとって安心なシステムが構築され、人気アプリとなっている。設立は2013年2月なのに、500万ダウンロードというのは驚異的だ。

メルカリは今年3月、子会社をサンフランシスコに設立し、8月にはサービスのテスト提供を開始していた。アメリカ版「メルカリ」はテスト段階から順調な立ち上がりを見せ、すでに1日の出品数は数千品を超えているという。

■期待できる「メルカリ」のアメリカ進出

「メルカリ」の勢いは、その圧倒的な商品の出品数による。手数料が安いのも強みになっているのか、類似のサービスの中でも動きが早く、多くの商品が毎日アップされている。

画面はシンプルで、操作性に優れる。画像は新着順に並び、左右にフリックすると、メンズ商品がレディース商品に、レディース商品がメンズ商品に変わる。
ただし、商品のキーワード検索はできるが、特定のショップに行くためのリンクはない。
特定の商品ページに飛び、その出品者がほかに出品している商品を見て、商品を探す。そのため、出品者と購入者の距離感が近い感覚がある。
気に入った商品に「いいね!」をすることにより、商品と出品者をブックマークすることができる。

実際のところ「メルカリ」がアメリカで受け入れられるかどうかは未知数だ。日本で人気があっても、そのままアメリカのユーザーに通用するとは限らず、日本とは仕様を変える部分も出るだろう。
事前のマーケティングと実際の成果が異なることもしばしばあり、見直していくこともあるだろう。

それでも日本での人気ぶりを見る限り、期待が持てると言えるのではないだろうか。「メルカリ」の健闘を祈りたい。