乱立のSNS業界。アンケート調査でこれからの流れを探る【アライドアーキテクツ調べ】

ECのミカタ編集部

 アライドアーキテクツ株式会社(本社:東京都渋谷区)は、Facebook、TwitterなどをはじめとするSNSの利用実態について約4,600名を対象にアンケート調査を実施した。

 近年、SNSには様々な種類のものが見られ、メディアなどによく取り上げられるFacebookやTwitter、Instagram、LINEなどの代表的なSNSの他にも趣味やライフスタイルに特化したSNSが多く発展している。それらの新興SNSがどのような世代・性別の人に受け入れられているのかなどを把握すべく、アライドアーキテクツが多様化するSNSの利用実態を調査した。

 その調査の結果、今現在使っているSNSの数は、平均で1人当たり4.2個という結果になったという。なかでも代表的なSNSとして知られているFacebook、Twitter、Instagram、LINE(以下「4大SNS」という)に絞ってみると、4つすべて使ったことがある人は36.5%、1つでも使ったことがある人は93.0%、1つも利用したことのない人は7.0%だった。

 「過去に一度でも利用したことがあるSNS」と「いま利用しているSNS」を聞いたところ、Twitter、LINE、Instagramは利用経験がある人がいまも引き続き使っていることが多いことが分かった。一方で、Facebook、YouTube、ブログは利用率が下がり、特にブログは利用経験がある人が36.4%であるのに対し、いまも継続して利用している人は18.3%へと減っている。

 これはそれぞれ代わりとなるSNSが出てきていることが要因と推測でき、Facebook、ブログからはそれぞれ趣味に特化したSNSへ、YouTubeからはライブ配信系のSNSへとユーザーの興味が移っているのではと考えられるという。

 新興SNSを利用率順にランキングにした結果、「ライブ配信」「画像加工」のカテゴリのSNSが多くランクインした。上位4媒体の顔ぶれは性別によって変わらず、5位以下で男女の傾向の違いが出ている。女性は「ヘルスケア」「中国」のカテゴリ、男性は「ビジネス・ニュース」「マッチング」のカテゴリのSNSがやや多くランクインする結果となった。

SNS戦国時代を事業にどう利用していくか

 今回の調査では、ある分野・機能に特化した新興SNSが多く台頭してきたことで、Facebook、Twitter、Instagram、LINEなどの代表的なSNSは相変わらず利用率は高いものの、ユーザーがそれらに今まで求めていた機能に代わる新興SNSが出現するとユーザーはそちらに興味が移りやすく、その結果新興SNSの利用が増加していき、4大SNSの利用が減少するなど、利用が分散している傾向が見られた。

 しかし、2018年の利用傾向については使い慣れているものをより深く使いこなしてみたいという回答が多かったため、4大SNSにユーザーがより定着し、一度離れてしまったユーザーが機能拡充などにより戻る可能性も見込めるのではと考えられるという。どの媒体で、どう宣伝していくか、認知度を上げていくか。SNSが乱立するいま、もう一度しっかりと根本的なところを考えていく必要がある。

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