食品ECショップが手軽に開設できる『クラスキッチン』が初期費用・月額無料に

ECのミカタ編集部

食品ECショップが手軽に開設できる『クラスキッチン』が初期費用・月額無料に

CrasKitchen株式会社(以下「CrasKitchen」)は、パソコンまたはスマートフォンからショップ開設用ウェブサイトにアクセスすれば、無料で簡単に食品やキッチン用品の通信販売ショップが開設できるサービスの提供開始について発表した。

ECショップ初期・月額費用が無料

実名型グルメアプリ「クラスキッチン」を運営するCrasKitchen社(代表取締役:藤澤耕平、所在地:東京都目黒区洗足1-3-2-301)は、パソコンまたはスマートフォンからショップ開設用ウェブサイトにアクセスすれば、無料で簡単に食品やキッチン用品の通信販売ショップが開設できるサービスの提供開始について発表した。

このサービスの導入により、ECを始めるにあたって一般的に必要とされている初期投資がいらなくなり、手軽に、初期・月額費用無料、販売手数料(決済手数料含む)10%のみで通販が行えるようになる。

また出品した商品は、アイフォンアプリから購入可能で、2018年内にはウェブサイトからも購入できるようにする計画となっている(アンドロイドアプリについては、年内に開発着手予定)。

18年内に3,000店舗、3万商品を目指す

18年内に3,000店舗、3万商品を目指す

同社では、経済産業省の統計を引用し、食品・飲料・酒類の電子商取引は、2016年に約1兆4500億円と流通額では衣類や家電と肩を並べ、EC化率は2.25%となっており成長の余地が大きいとみている。

その拡大する市場を前に、約2500万円を投資して「クラスキッチン」は生まれた。この無料で手軽にショップを開設できるシステムは16年夏に開発に着手し、1年半余りをかけて完成に漕ぎつけた。

「クラスキッチン」は2017年夏にスタートし、現在は42店舗、約650商品。無料で手軽にショップが開設できるシステムによって全国の中小企業の通販参入を促し、18年内に3,000店舗、3万商品を目指すとしている。

実名型ソーシャルECプラットフォーム

実名型ソーシャルECプラットフォーム

このアプリの最大の特徴は「実名型ソーシャルECプラットフォーム」である点だという。お気に入りのショップやユーザーをフォローすると、新商品情報やお知らせ、商品レビューが配信され、「欲しい」や「いいね」などのアクションを行うと、自分のフォロワーに情報が拡散される仕組みだ。

また、「実名型」にすることで、より信頼性の高い商品レビューを共有することが可能となり、ショップはフォロワーを増やすことで、ファンコミュニティーを形成することができる。

今後は、ユーザーの都道府県、年齢、性別、肩書き、フォロー先、欲しい商品、ユーザー同士のつながりなどのデータを活用する食品メーカーの商品開発の支援や、梱包や発送代行などにもサービスを拡大していく計画だ。

初期投資がかからず、ソーシャルとしての側面も持つ「クラスキッチン」。ますます拡大するEC市場を前に、まさに新しい価値を生み出す野心的なプラットフォームであると言えるだろう。今後どのように同市場の中で存在感を発揮するか大いに楽しみだ。

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