フリマアプリ市場規模は?数字で読み解くEC業界
3,052億円は、フリマアプリの市場規模のことです。スマートフォンの普及を背景に、急速に成長した市場で、登場したのは、2012年です。わずか4年で形成された新たな市場としては、その規模は非常に大きなものです
中でも、その市場を牽引するのが「メルカリ」です。今年に入って海外進出も行い、アプリのダウンロード数は国内では3年半で5,000万、アメリカでは2,500万で、累計7,500万を突破していると発表されています。また、メルカリのお客様が1日に出品する商品の数は100万品。月の流通総額は100億円にのぼるとしており、一大市場を築きました。
急激な伸びは、既存のEC企業にも影響を与えることとなり、老舗楽天はもとより「ラクマ」というアプリがあったにもかかわらず、追加で同じくフリマアプリ「フリル」を買収し、傘下に置いて、この市場でも盤石な地位を築こうとしています。
ヤフーもまた、「ヤフオク!」の従来の「ものの価値に重きを置く」オークション機能に加えて、「不要なものを安く」というフリマモードを追加し、CtoC市場の激変に応える動きを見せています。
今後、考えるべきことは?
ただ脅威と考えるのは間違いです。左表はリユース品の販売、購入傾向を示したもの(経済産業省の発表資料)で「レディースファッション」と「書籍、映像・音楽ソフト、ホビー」
がチャネルを問わずよく売買されています。
特に「レディースファッション」は販売、購入共にフリマアプリの利用率が最も高くそれぞれ48,6%、35,3%です。「書籍、映像・音楽ソフト、ホビー」は嗜好品が多いからでしょうか、最も多く取引されているチャネルは販売がフリマアプリで33,5%、購入はネットオークションで32,8%となり、商品の特性により販売チャネルは異なります。
フリマアプリを牽引するのはおのずとこれらのカテゴリーと予測でき、そこに該当するECサイトはどう自分の個性を打ち出すかの対策に迫られると思われます。