家具にもサブスクの波、カマルク社が家具の月額定額制サービスの提供を開始

KAMARQ HOLDINGS PTE. LTD. (本社:シンガポール、創業者:代表:和田 直希、以下「カマルク」)は、家具のサブスクリプション型販売サービスのベータ版の提供を開始する。

家具業界に革命を

「家具業界に革命をおこす」べく、幅広いプロジェクトを進めてきた、家具ベンチャーカマルクは、家具のサブスクリプション型販売サービスのベータ版を2018年3月より提供を開始する。

モノやサービスにではなく、「利用期間」に費用を「定額」で支払うサブスクリプションビジネス。シェアリングサービスの普及により洋服や車、住宅といった形のあるモノに対しても、所有から利用へと人々の意識の変化があるが、同社は、家具との新しい付き合い方をこの、サブスクリプション型販売サービスとしてさらに市場に切り込む。

家具の新しいカタチ『FURNITURE 2.0』

家具の新しいカタチ『FURNITURE 2.0』商品例

利用方法

「あなたの世界を広くする」をタグラインに、暮らしの中の不必要な機能を捨てることで、暮らしに“のりしろ”をプラスするという革新的発想で、プロダクトを生み出すIoT家具ベンチャー、カマルク。

「家具×音」をコンセプトに、テーブルとスピーカーを組み合わせ、スマートフォンから自分の好きな音楽を指定時間に流したり、外の天気に応じた環境音を奏でたりできる家具「SOUND TABLE」を展開する。

KAMARQが標榜する「FURNITURE 2.0」とは、家具のあり方を、素材、製造、流通、価格、IT/IoT化の面から再定義し、さらにそこから生み出される世界観でさえもイメージして家具を製造・販売するのが狙いだ。

その実現に向けて同社は、「家具」「IoT」「サブスクリプション」の3つの事業テーマに取り組んでいる。

『家具×サブスク』で新しいライフスタイルを提供

『家具×サブスク』で新しいライフスタイルを提供商品例

近年、音楽やソフトウェアといったデジタルデータではすでにサブスクリプションモデルが浸透してきており、所有から利用へと人々の意識が変わってきている。

そこで月々の利用料を支払うことで、同社のオリジナル家具を使いたい期間だけ気軽に利用することができ、引越しや結婚、子供が生まれたなど、ライフスタイルの変化に合わせて既存の家具を他の家具に交換することも可能となるなど、自由な発想で家具と付き合うスタイルとして結実させた。

申込金・デポジットも初回配送料も不要で月々約500円から気軽に家具を利用でき、毎月定額の料金を支払うことで希望の期間、家具を利用することができる。また、規定の最低利用期間を超えてご利用になった商品は、いつでも新品や色違いの商品に交換可能だ。

ユーザーは、狭い部屋でも場所をとらないスツールから大型のテーブルまで、また、シンプルなデザインから個性的なデザイナーズアイテムまで、自分の好みに合わせた多彩なラインナップから、好きなものをチョイスすれば良い。

厳しい品質管理を実施

サービスの対象となる家具は、豊富なカラーバリエーションが用意されている。季節の変わり目や、ライフスタイルの変化に合わせて、ファッションを楽しむ感覚で、気分に合わせて気軽に家具を変える、「家具との新しい付き合い方」を具体化する。

第一弾となるアイテムは、世界的デザイナーがプロデュース(デザインプロデュース担当の情報は5月に発表予定)。カマルクは、今後もそのプロデュース担当のもと、新しいデザインの家具をリリースして行く方針だ。

同社が取り扱う家具は、日本の大手企業向けに年間50万台のOEM生産を行うインドネシアの工場で製造し、日本企業の厳しい品質基準を満たすため、蓄積された経験と知を生かし、高いクオリティを担保していると胸を張る。

また、低コスト大量生産による環境破壊の問題に対応するために、材料には高品質なものを選ぶことはもちろん、過剰な伐採による環境破壊を考え、住宅の廃材や間伐材を使ってファイバーやチップで固めて強度を保った原材料や、低ホルムアルデヒド、シックハウス対策がなされた原材料も取り入れている。さらに再利用にも気を配り、エコフレンドリーなモノづくりを実現しているそうだ。

近年、ECの分野でも浸透してきた「サブスクリプション」という考え方。多様化するユーザーのニーズに対応する中で、今回の発表のように今まではあまりサブスクが提供されなかったアイテムやサービスにもより浸透していくのかも知れない。「サブスク」が2018年、さらなる注目ワードとなるか、同社の今後の展開とあわせて注視して行きたい。