新社会人注目の「マネーのいろは」。FP風呂内氏も登壇で”楽天経済圏”を学ぶ
楽天株式会社(以下、楽天)はこれから社会へと羽ばたく大学生に向けて「新社会人 マネーのいろは」を開催。ファイナンシャル・プランナーの風呂内亜矢氏が登壇し、知っておいて損はないお金の常識について語った。
また、第2部では楽天 EC広報課の五十嵐正宏氏が登壇し、楽天のサービスをフル活用する方法と題し、いわゆる”楽天経済圏”を体系的に学べる時間が設けられた。
「使う」「守る」「増やす」お金のやりくり3つのポイント
独身時代のマンション購入をきっかけにお金に関する勉強と貯金を始め、今やファイナンシャル・プランナーとして複数の書籍を執筆する風呂内亜矢氏。参加者が大学生ということで、丁寧に解説がなされていく。
風呂内氏曰く、お金を上手にやりくりする際には日常やいざという特に必要な「使うお金」、5年〜10年の間に使うことが決まっている「守るお金」、10年以上使う予定のない「増やすお金」の3つに分けてお金を考えると良いという。その上で、新社会人が知っておくべきこととして、次の3つのポイントを挙げた。
■実は1年目>2年目>3年目と手取りは年々下がる(同じ給与の場合)
ECのミカタの読者の皆さんには、「そうそう、そうなんだよ」と思う人もいるだろうが、学生時代を思い返せば知らない方も多かったでのはないだろうか。ご存知の通り、3年目になると12ヶ月分の住民税が発生するため、給与の額面が変わらなければ手取りが減ってしまう。また、40歳以降は介護保険料の差し引きがあるなど、少し先の話もされたが、知っていて損のない話だ。
こうした住民税の軽減のために「軽減するにはふるさと納税をやってみるといいかも。1万円くらいちょこっとだけやってみるといい。」とコメントし、近年話題のふるさと納税の話題も。
■新生活は生活サイクルが変わるので、マネールールの見直しを
行動ルートや生活のサイクルが変わる新生活。「無理な節約では結果お金は貯まらないと」コメントし、無理せずに効率的にお金を貯めるためには、クレジットカードやポイントカードなどを生活のサイクルに合わせて検討すことを勧める風呂内氏。給与入金時点で貯蓄分を分ける「先取り貯金」や共通ポイントをまとめるなどの見直しが肝心だそうだ。
■稼げる期間は約30年、残り30年は使い続ける可能性も
大卒で社会人になると22歳あたり。そこから考えると働く期間は30年〜40年となるわけだが、寿命の伸びた今、働く期間とほぼ同等の期間をただお金を使うだけの期間となる可能性もある。「38年稼いで30年ただ使い続けるだけなことを頭に入れておくと、今入ってくるお金は今使い切っていいお金ではない。」となんだか耳の痛いコメントも。
その他、税制優遇や投資についてなども簡単に解説され、30分という短い間ではあったが、大学生がお金について改めて考えるきっかけになったのではないだろうか。
楽天経済圏をフル活用。楽天サービスで「使う」「守る」「増やす」
風呂内氏の語る「使う」「守る」「増やす」という考え方に沿って、楽天サービスをフル活用した賢い家系管理についてが語られたこの時間。語るのは楽天のEC広報課 五十嵐正宏氏だ。
まず1つ目に「マイマネールールをつくる」をテーマに”楽天スーパーポイント”の活用方法について。
楽天グループが提供するサービスは70を超えるものの、それらを一つのIDで利用出来るというのは楽天サービスの大きな魅力である。楽天ポイントに対応する箇所は約70万箇所となっており(2017年9月時点)、すでに累計発行ポイント数は1兆ポイントを達成したというニュースは記憶に新しい。サービスを使えば使うほど会員ランクがアップし、会員ランクに応じてセールやクーポンなど、様々な特典がプレゼントされるなど、楽天ユーザーに嬉しいサービスも多数用意されている。
風呂内氏も家庭用決済は楽天カードとアプリで管理していると話していたが、共有ID、共通ポイントということで管理がしやすいため、利便性も非常に高く、まさに節約したいと考える人々にはぴったりなサービスなのかもしれない。
そして2つ目は「お金を3つの目的でとらえる」という話題。楽天市場をはじめ、楽天トラベルや楽天モバイルを利用するとポイントが貯まり、次のサービス利用時に使うこともできるのだが、楽天グループには楽天銀行や楽天証券などを合わせれば「守る」「運用する」をも実現できるという仕組みだ。
例えば、楽天銀行では楽天の会員情報と口座情報を連携させることにより、振込や口座振替などの対象取引の際に楽天スーパーポイントを貯めることがでるだけでなく、ポイントを振込手数料として利用できるなどもメリットがある。
また、楽天証券では株や投資信託で支払った手数料において、ポイントが貯まったり、投資信託の購入にポイントが使えるというのだ。
当日は楽天サービスとポイントを活用することでどれほど差が出るのかというシミュレーションもあり、より身近に感じることもできたのではないだろうか。
世界12億人のユーザーが参加する「楽天経済圏」
ファイナンシャル・プランナーに興味があり、今回参加したという学生に話を聞いたところ、「単に節約しなさい、と言われるのかと思ったけれど『無理な節約はしない方がいい』という言葉を聞いて気持ちが楽になった。投資信託の購入にポイントが使えるということなので、使ってみたい。」というコメントが。短い時間ではあったが、今回のイベントが学生にとって、何らかの影響を与えたのは間違いないだろう。
節約というと、いろいろなものが制限されてしまうというイメージもある。しかし、実際はお金を払いながらポイントを貯めて、それらをさらに活用することでお得に生活をすることも可能なのだ。考えながら、そして楽しみながら生活を送る様は楽天の掲げる「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする。」という一文に通じるところがあるようにも感じる。
携帯キャリアへの参入を発表するなど、まだまだ拡大し続ける楽天が今後どのように変化していくのか。学生たちの明るい未来同様、見守りたいものである。