『Canvath』がGMOペパボにジョインし、オンデマンド・オリジナルグッズ市場の拡大を目指す

ECのミカタ編集部

GMOペパボ株式会社(以下「GMOペパボ」)は、株式会社ベーシック(以下「ベーシック」)が運営するオンデマンドオリジナルグッズ作成サービス「Canvath(キャンバス)」の事業を譲り受けることを決議した。

オンデマンドオリジナルグッズ市場の拡大を目指す

GMOインターネットグループのGMOペパボ(代表取締役社長:佐藤 健太郎)は、オンデマンドオリジナルグッズ作成・販売市場の拡大を図るべく、2018年3月26日(月)に、ベーシック(代表取締役:秋山 勝 以下、ベーシック)が運営するオンデマンドオリジナルグッズ作成サービス「Canvath(キャンバス)」の事業を譲り受けることを決議した。

今後の展開についてGMOペパボは、従来提供しているオリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI(スズリ)」と「Canvath」のそれぞれの強みを活かし、培ってきたマーケティング手法や商品開発ノウハウなどを共有することで、シナジーを創出し、オンデマンドオリジナルグッズ作成・販売市場の拡大を目指して行くとしている。

オンデマンド・オリジナルグッズ作成サービスの両雄

オンデマンド・オリジナルグッズ作成サービスの両雄

GMOペパボは、「ホスティング事業」「EC支援事業」「ハンドメイド事業」「コミュニティ事業」の4つの事業を柱に、インターネットを通じた自己表現や自己実現を支援するサービスを幅広く提供している。

この内「EC支援事業」の中には、2014年4月から提供しているオリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」があり、パソコンやスマートフォンから自作のイラストや写真をアップロードするだけで、手軽にTシャツやマグカップなどのオリジナルグッズを作成でき、在庫を持たずに販売できるサービスとなっている。現在は会員数約20万人、登録クリエイター数約10万人、販売商品数は120万点以上にものぼり、2017年の売上高は、前年比21.7%増の2.1億円に達している。

また、ベーシックが2014年11月から提供しているオンデマンドオリジナルグッズ作成サービス「Canvath」も、自作のイラストや写真を使ったスマートフォンアクセサリー等のオリジナルグッズを作成できるサービスだ。1つからでも安価に発注できる手軽さから、ネットショップの販売商品の仕入れ元として注目を集め、多くのショップオーナーに利用されており、2017年のサービス売上規模は、「SUZURI」と同規模以上にまで拡大している。

「SUZURI」と「Canvath」の強みを活かす

そのような背景のもと、GMOペパボは、「SUZURI」と「Canvath」の強みを活かしながら、各サービスが培ってきたマーケティング手法やオペレーション手法、商品開発ノウハウを共有することで、シナジーを創出し、オンデマンドオリジナルグッズ作成・販売市場の拡大に寄与できるとの考えに至り、ベーシックより「Canvath」事業を譲り受けることにしたのだ。

「Canvath」の事業譲受の日程は、以下の予定となっている。なお、譲り受けた後も、「Canvath」はサービス提供内容や利用料などの変更はなく、ユーザーは、引き続き利用できるという。

・取締役会決議日   2018年3月26日(月)
・事業譲受契約締結日 2018年3月26日(月)
・事業譲受実行日   2018年4月1日(日)予定

オリジナル・オンデマンドグッズ作成サービスは、ユーザーが手軽に作家としてオリジナルグッズを作成・販売でき、非常に魅力的だ。ユーザーは遺憾なくクリエイティビティを発揮できるだけでなく、在庫リスクを軽減し、EC販売で収益を上げられる点も注目に値する。今回の譲受は、本来であれば競合としてライバル関係にある2つのサービスが、互いのアドバンテージを生かしてシナジー効果の発揮を目指す点でユーザーにとっても歓迎すべき施策だと言えるだろう。その両雄のタッグで同市場がさらに活性化する姿をぜひ見守りたい。

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