藤田ニコル『NiCORON』でライブコマース!「超十代」来場者熱狂/ヤフーのお得さも伝わる

石郷“145”マナブ

 まさに黄色い声と言っていいだろう。多くの女子達の歓声の先には、藤田ニコルさんがいた。やって来たのは幕張メッセで開催されている「超十代〜ULTRA TEENS FES - 2018 @TOKYO」だ。

 このイベントは、主に10代の女性を対象にファションショーやライブを開催し、またイベント会場の各所で、様々な協賛企業による参加型の企画を用意。会場内には自撮りをしたりしながら、はしゃぐ女子達が所狭しと溢れていた。数々の企画の中の一つが「ソフトバンクpresents 『NiCORON (ニコロン)』Liveショッピング」で、冒頭で書いた歓声とはそこで聞かれたものだ。

「『NiCORON』LIVEショッピング」とはその名の通り、同イベントの会場内でライブコマースをしようというもの。『NiCORON』とは藤田ニコルさんがプロデュースするブランドで、先日、直営店を東京・渋谷の「SHIBUYA 109」内にオープンした際には何百人というファンが殺到した程の熱狂ぶり。合わせてECサイトもオープンさせていて、こちらも注目だ。

『NiCORON』はファッションの楽しさに溢れている

『NiCORON』はファッションの楽しさに溢れている

 『NiCORON』は印象としてファッションを楽しむという感覚で、価格も彼女と同世代が手を出しやすいリーズナブルな価格設定。藤田ニコルさんらしい手の届く可愛らしさをこのブランドから感じた。

 さて、この日は、同イベントに藤田ニコルさん本人がファッションショーなどに出演していることもあって、それを終えた彼女がこのステージに現れ、自らこのブランドの魅力を伝えたわけだが、この模様がライブ配信で行われたというわけだ。

 このライブ配信はYahoo!ショッピングのアプリがあればリアルタイムで直接見ることができ、勿論、アクションを起こして感情を示したり、コメントも投げかけることもできたりして、この会場にいるのと近い臨場感がここにはあった。配信が始まると、Yahoo!ショッピングのアプリのトップでもバナーを作り目立たせていた。

 販売された商品は「バナナツリー柄 アロハシャツ(4212円)」「トーキョーTシャツ(3132円)」と言った具合。

 非常にアピールが上手なのはこのLIVEショッピングの目立つところに、ソフトバンクユーザーならヤフーのお買い物でポイントが10倍と謳われており、自然にお得感を演出して、購買意欲を高める工夫が見られた点にある。

 また、これまでヤフーはプレミアム会員に対してと同等の特典をソフトバンクユーザーにも解放し始めたが、まだその特典が得られることを知らないユーザーが多いとしており、こうしたリアルイベントを通して、アピールすることで認知拡大にも寄与することだろう。結果、Yahoo!ショッピングのお客様の囲い込みにもなっており、こうした仕掛けがプラスに働く。

ライブコマースはイベントでこそ真価を発揮

ライブコマースはイベントでこそ真価を発揮

 実際に、この場に来て思ったのが、本人を目の前に商品の紹介をされて、その場ですぐに購入できるとすれば、まるでセールのような熱狂の中で、つい購入してしまう女子も多いだろうということだ。ただみているとクレジットカードを持っていない世代もいそうに思えて、この辺は例えば、電子マネーを使いやすくするなどして、決済のハードルを下げる事が重要に思えた。

今回で言えば、『NiCORON』と書かれたTシャツを着ているファンも多数見受けられた。藤田ニコルさんもファンからの要望に応えてポーズをするなど、藤田ニコルさんとファンとの関係性は極めて良好。

 関係性ができている人同士でのライブコマースは特に威力は絶大で、目の前で見てその場で購入することは容易に想像がつく。観客を前に熱っぽく語る姿は、スマホで見ている人もその会場にいる人と同じ臨場感を持って、見ているだろうから、その親和性はより一層高くなる。

 ライブコマースは撮影現場と買う側を切り分ける場合もあるが、今回見るところにおいては、イベントの中でこそ強い力を発揮しそうな予感がして、新たなネットショッピングのシーンが思い描けた。おそらくイベントにおけるこういう光景も、そのうち当たり前になってくるのではないだろうか。そうすれば、ECはもっと身近になるに違いない。昨年来、時代の到来を予感させる“ライブコマース”はこうして着々と人々の身近なところへと浸透しつつあるのだ。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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