アンケート調査で分かった、ふるさと納税経験者の実態・感想やいかに【株式会社マーシュ調べ】

ECのミカタ編集部

 マーケティングリサーチ会社の株式会社マーシュ(東京都渋谷区渋谷)は、全国20代~60代男女を対象とした「ふるさと納税に関するアンケート調査」を実施し、その結果を公開した。同社が運営する「D STYLE WEB」のアンケートモニター会員を対象に実施しており、今回は2016年5月の調査とほぼ同じ内容で実施し、傾向を比較している。

ふるさと納税「調べたことはありますか?」

ふるさと納税「調べたことはありますか?」

 まず始めに、インターネットや自治体のパンフレットなど方法は問わず、ふるさと納税について調べたことがあるかどうかをたずねた。すると、全体で51.2%が「調べたことがある」と回答し、半数に上った。男女差はほぼ見られず、年代別では50代の58.0%が最も高かった。また、未既婚別では未婚が42.1%であるのに対し、既婚では56.2%とやや高くなっている。

「ふるさと納税」をしたことがありますか?

「ふるさと納税」をしたことがありますか?

 次に、ふるさと納税を自分自身または配偶者の名義(既婚者のみ)で行ったことがあるかどうかを聞いた。その結果、「自分の名義で」が13.4%、「配偶者の名義で」が5.6%、「自分と配偶者両方の名義で」が1.2%で、合わせて20.2%となった。2016年5月に実施した調査の12.8%から、7.4ポイント増加した。

 男女別では、男性は21.8%、女性は18.6%と大きな差はないが、男性は「自分の名義で」が経験者のほとんどを占めており、女性は「自分の名義で」より「配偶者の名義で」の方が多い。年代別では50代の24.5%が最も高く、最も低いのは60代の13.5%。また未既婚別では、未婚は13.3%であるのに対し、既婚は24.1%で10ポイント強の差が見られた。

ふるさと納税をやってみた感想について

ふるさと納税をやってみた感想について

 「ふるさと納税の制度・仕組みの理解」、「寄付をする自治体の選定」、「寄付の申込方法」、「確定申告/ワンストップ特例申請」について、経験者に難易度を答えてもらったところ、すべての項目において「簡単だった・どちらかといえば簡単だった」という回答が過半数であった。

 特に「寄付の申込方法」については81.2%が「簡単だった」と感じている。「難しかった・どちらかといえば難しかった」という回答はいずれの項目も1割未満にとどまるが、「寄付をする自治体の選定」のみ、16.9%とやや多かった。

応援の意味が強くなりつつある「ふるさと納税」はどこへ向かうのか

 今回の調査によって年々ふるさと納税を行う人の数が増えてきていることが分かる。そして、返礼品が目当てではあるものの、しっかりと寄付したい自治体を選定していることも伺える。返礼品以外のポイントにも自治体を選んだ理由見出しているということだ。

 減税対象の寄付枠が15年に2倍に広がり、急拡大したふるさと納税。返礼品競争が各地で勃発し、総務省の通達により大きく揺れているが、ここから先の推移にも注目が集まっている。

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