ECサイト「よなよなの里」運営のヤッホーブルーイング、キリンビール社と業務・資本提携
クラフトビール市場の活性化を狙う
ECサイト「よなよなの里」を運営する株式会社ヤッホーブルーイング(以下、ヤッホーブルーイング)は、24日、キリンビール株式会社(以下、キリンビール)と業務・資本提携を行った。翌月1日には、ヤッホーブルーイングの株式の譲渡ならびに新株引受けが行われる予定である。
業務提携の内容
今回の業務提携は、両社が抱える課題を解決することを目的として行われた。
ヤッホーブルーイングは、主要商品として「よなよなエール」シリーズ、「東京ブラック」をもつ、クラフトビール市場のリーディングカンパニーである。
著しい成長を続けている同社では、今後の飛躍的な成長を見据えた製造拡大に対応することが課題だ。そのため、キリンビールに同社の一部製品について、その製造を委託する。
一方、キリンビールは、「キリン一番搾り生ビール」を主力商品に携え、ビール市場を牽引する企業だ。
ヤッホーブルーイングが現在展開している、「イベントとインターネットを組み合わせたファンづくり」といった新たな手法による顧客との接点づくりやマーケティング分野において、同社からキリンビールへとノウハウの提供が行われる。
また、若手を中心とした人材育成や、原材料の共同調達などを通じて、両社はお互いのビール事業の発展を行うとのことだ。
資本提携の内容
今回の資本提携により、ヤッホーブルーイングの株式の一部がキリンビールに譲渡される。また、キリンビールを引受人とする新株が発行され、最終的にキリンビールがヤッホーブルーイングの普通株式全体の33.4%を保有することになる。
これまで、ヤッホーブルーイングの株式は、同社の親会社にあたる株式会社星野リゾートによって保有されていた。